建築協定は住宅地としての環境や、商業地としての利便を維持増進する等建物の利用を増進し、かつ、土地の環境を改善することを目的に、建築基準法のルールよりも、更にきめ細かなルールを定めることができます。では、どんなことを定めることができるのでしょうか。
建物の敷地、位置、構造、用途、形態、意匠に関して定めることができます。
次に、代表的な規制をご紹介します。
建築物の高さの制限
建物の高さがバラバラだと、日が当らなくなったり、圧迫感を感じる敷地ができます。そこで、建築協定で、高さの最高限度を決めることで、みんなが心地よく暮らすことができます。
「建築物の高さの制限」
敷地や道路からの後退距離の制限
隣地や道路の境界に目一杯に建築物が建ち並ぶと窮屈です。そこで、お互いに壁面後退することで、通風、採光、プライバシーを守ることができます。
「敷地や道路からの後退距離の制限」
敷地の規模の制限
それぞれの敷地が小さくなると、建物が密集してしまいプライバシーの問題がおこります。また、防災上も良くありません。そこで、敷地の最低規模を決めることで、土地が細分化されることを防ぐことができます。ゆったりとした、環境を維持できます。
「敷地の規模の制限」