100年後の「こうだったらいいのに」を、いまの若者たちが考える
令和6年4月1日、宮崎市は市制施行100周年を迎えました。この記念すべき年に、市内の高校生や大学生が本市の魅力や価値を市民と一緒に再発見するとともに、多様な主体に対し市政への積極的な参加を促すことを目的として、「市制100周年記念若者ミライ提言事業」を実施しました。
概要
本事業は、宮崎市の未来を担う若者たちが、過去から現在、そして未来へと繋がる宮崎市の可能性を探求し、提言としてまとめる取り組みとして実施しました。
市内の高校生や大学生が中心となり、自身と「宮崎市」との関わり方を内省しながら、地域の価値を再発見し、まちの望ましい未来像を描くことを目指しました。
事業内容
- 市内の高等学校や大学(院)に通う学生による複数のチーム編成
- 実践と対話を通じた望ましい未来像の探求
- 市制100周年記念式典等での成果発表
- 市民との共同による地域価値の再発見
実施期間
令和6年8月3日(土)〜令和7年1月12日(日)
実施事業者(本事業委託事業者)
「望ましい宮崎市のミライ」の提言
令和7年1月12日(日)に行われた市制100周年記念トークイベント「宮崎のミライを語る」の第一部にて発表(提言)を行いました。なお、当日の当日の発表(提言)の様子は、以下からご覧いただけます。
<当日発表資料等>
・当日の発表資料の全ては、こちら(PDF 14.6MB)からご覧いただけます。
・当日会場にて配付したQRコードのnote記事(みやざきミライ史)は、こちら(外部リンク)からご覧いただけます。
プログラムの主な内容

ワークショップ Day1,2(令和6年8月3〜4日)



はじめに「宮崎市」と「私の関係」について、地図を用いながら思い出の場所やこれまで縁のあった場所とその「思い出」をマッピングしました。また、日常の中の「気づき」を促すフィールドワークを実施し、日常の中に潜む新たな発見や自身の興味の方向性を可視化し、互いに共有しました。
2日目は、生目の杜遊古館にて撮影ワークを実施し、互いの興味の対象・価値観の違いを議論した後、インスピレーションセッションとして宮崎市内外で活躍する多様な社会人と学生が交流する場を設け、それぞれの社会人の仕事内容や活動のなかで感じていること、具体的な取組みについて理解を深めました。
ワークショップ Day3,4(令和6年8月17〜18日)



3日目には、事前に参加学生に対しお願いしていた、学生自身の興味を起点に宮崎市で生活する人・仕事をする人にヒアリングするという宿題の内容を共有するとともに、ヒアリングの書き起こしを使用してエピソードを抽出し、そのエピソードが過去100年のなかでどのような位置づけとなるかという視点で年表を作成しました。参加学生は、作成した年表を見ながら、情報の関連性を探ったり、新たな気づきを得る機会となりました。
4日目には、「望ましい未来を考えるためにどうして自分の関心から考えているのか?」というテーマで実施事業者から話をしてもらった後、本事業のサポーターから、みやざきに移住したきっかけ等の体験談について話をしていただきました。その後、学生個々の問いを深めるため、「まず、小さくやってみる」ための企画づくり(8月街市の出店に向けた計画策定等)を行いました。
8月街市での実践活動(令和6年8月24日)
一番街と若草通りにて月に一度開催される「街市」の場を活用し、各グループが考案した企画を実施しました。来場者との対話や体験を通じ、参加学生の問いや仮説を検証する機会となりました。
ワークショップ Day5,6(令和6年9月28〜29日)



5日目には、これまでの活動内容等を踏まえ、個々人の興味に基づいたチームに再編したうえで、新たなチーム毎に11月のイベントに向けて検討する「ミッション」を提示した後、未来を想像するワークを実施し、100年後の宮崎市を想像するなかで生じた違和感・問い等をチームで共有しました。
6日目には、前日に生まれた「問い(もやもや)」に対し、10月の市制100周年記念式典や11月の市制100周年記念イベントにて試してみたいこと、そのために必要な準備の検討を行いました。
市制100周年記念式典でのポスターセッション(令和6年10月26日)
これまでのワークショップ等を通じて見出した「地域の価値」や「みやざきらしさ」について、市制100周年記念式典に参加された関係者の方々に対し、ポスターセッションという形で発表を行いました。関係者との対話を通じて、フィードバックもいただきながら、これまでの活動で得られた気づきをさらに深め、新たな視点を得る機会となりました。
ワークショップ Day7(令和6年11月3日)



7日目には、市制100周年記念式典でのポスターセッションで得た気づきや学びを参加学生間で共有するとともに、市制100周年記念イベント「SMILE MIYAZAKI 100年祭」での実践に向けた企画のブラッシュアップを行いました。
「SMILE MIYAZAKI 100年祭」での実践活動(令和6年11月23日)

市制100周年記念イベント「SMILE MIYAZAKI 100年祭」にて、各チームがブース形式で企画を実施しました。来場者との対話を通じて、学生たちは自分たちが考える価値観を発信したり、体験できるような場作りを行いました。
ワークショップ Day8(令和6年12月15日)



8日目には、市制100周年記念イベント「SMILE MIYAZAKI 100年祭」でび実践内容を振り返るとともに、そこでの経験や成果を参加学生間で共有しました。その後、「これまでの実践を通じて得られた経験や印象的な出来事」「100年後のミライに残したい・つくりたい価値」「100年後のミライを実現するために5〜10年後に必要なことの提案」についてチーム毎に議論を深かめ、最終発表(提言)でのプレゼンテーション内容の検討・精査を行うとともに、note記事(みやざきミライ史)の作成にも着手しました。
クロージング(令和7年1月12日)



市制100周年記念トークイベント「宮崎のミライを語る」終了後、参加学生間で「これまでのプロジェクトのなかで印象に残っていること」「プロジェクト参加前後での、自身の気づきや変化」「提言の内容を実現するために、自分の生活の中でやってみたい、
参加学生一覧

た〜らたらチーム
桐原千宙(宮崎県立看護大学大学院1年)、井上莉子(宮崎公立大学2年)、池田一花(県立宮崎大宮高等学校2年)、大山泉羽(県立宮崎大宮高等学校2年)、久木田優花(県立宮崎北高等学校2年)、坂本雪乃(県立宮崎西高等学校2年)
みんなのランドチーム
青柳みのり(宮崎県立看護大学大学院1年)、田中美羽(宮崎県立看護大学大学院1年)、酒匂華音(宮崎公立大学4年)、井本朱音(宮崎県立看護大学3年)、三宮歩果(宮崎県立看護大学3年)
SMILE ROAD チーム
鵜狩可奈望(宮崎県立看護大学3年)、元場碧(宮崎産業経営大学3年)、吉田聖奈(宮崎産業経営大学3年)、黒木唯花(宮崎学園高等学校2年)
Connnectionチーム
本田朋紀(宮崎大学3年)、長澤亜依(宮崎県立看護大学2年)、久保田蓮人(県立宮崎西高等学校2年)、山本百合菜(宮崎学園高等学校2年)、永田啓樹(宮崎第一高等学校1年)
Sightseeing & Conversationチーム
加藤舞子(宮崎県立看護大学大学院1年)、木下天馬(宮崎大学3年)、三浦李華(宮崎産業経営大学3年)、高橋宏慈郎(宮崎産業経営大学2年)、後藤匡葵(県立宮崎南高等学校2年)
わしょくチーム
佐多はるな(宮崎大学3年)、甲斐虹美(県立宮崎南高等学校2年)、立野彩夏(県立宮崎西高等学校2年)、髙野舜斗(宮崎第一高等学校1年)、比志島大晴(県立宮崎西高等学校1年)
参加学生が作成したnote記事(みやざきミライ史)も、ぜひご覧ください!