市では、持続可能な公共施設サービスを提供していくため、受益者負担を原則とした使用料の統一的な見直しを検討してきました。

令和5年9月議会において、使用料改定にかかる条例改正議案が可決されたことに伴い、対象施設では令和6年4月から新料金が適用されることになります。

施設利用者の皆さまにはご負担をお願いすることになりますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

使用料見直しの背景

財政面の課題

• 本市は多くの公共施設を保有していますが、今後は、人口構造の変化に伴う税収減や社会保障費の増に加え、施設の老朽化に伴い、必要となる改修更新費用も増加していく見込みとなっています。
• 今後は、ハコモノの保有量の削減や改修更新費用の縮減のみならず、ランニングコストも考慮した施設毎の収支の適正化にも積極的に取り組んでいく必要があります。

受益者負担の公平性の課題

これらの課題を解決し、今後も「持続可能で最適な公共施設サービス」を提供するため、統一的な考え方に基づき、約100施設を対象として使用料見直しの検討を行いました。

使用料算定の基本的な考え方

使用料は、施設の維持管理のために必要となる「原価（コスト）」と「受益者負担割合」に基づき算定します。

• 原価（コスト）には、施設のランニングコストのみを含めます。
• 受益者負担割合は、市場性と必要性の2軸により4つの領域を設定し、それぞれの領域の受益者負担割合を50％、75％、100％の3段階で割り振ります。

• スペース単位での貸出施設は稼働率が100％、個人単位での利用施設は年間目標利用者数を達成できると仮定して算定します。
• 同一の利用用途・規模の施設（類似施設）間では、施設の「古い」「新しい」にかかわらず、統一した使用料を設定します。
• 算定の結果、大幅な値上げとなる場合には、必要に応じて現行使用料の1.5倍に止める、または、2回に分けて段階的に値上げを行うなど、急激な利用者の負担増を緩和するための激変緩和措置を講じます。

その他の見直しの内容

• スポーツ施設では、子育て世代の負担軽減を図るため、中学生以下の減額率を一般の1/3に拡充します。
• 会議室や体育館などのスペース貸し施設では、原則、1時間単位での貸出に統一し、利用者の利便性向上を図ります。
• 各施設で行う使用料の減額・免徐についても、統一の要件を定め、真に必要なものに限定されるよう併せて見直しを図ります。（具体的な内容は施設ごとの減免要綱により定めます）

対象施設及び改定後の使用料

対象施設

00_対象施設一覧 (PDF 61.5KB)

※　指定管理者制度導入施設のうち、利用料金が指定管理者の収入となる「利用料金制」を採用する施設については、指定管理者の選定時期に合わせて見直しを行います。

改定後の使用料

01_集会施設(公民館等) (PDF 84.3KB)

02_集会施設(文化ホール等) (PDF 69KB)

03_スポーツ施設 (PDF 111KB)

04_その他施設 (PDF 39KB)

※　複数の料金区分がある施設の場合、改定後の使用料には最も一般的な区分の使用料のみを記載しています。詳細は各施設所管課にお問い合わせください。

※これまでの経過

使用料改定に係る条例改正案が可決されました（令和5年9月）

令和5年第4回市議会（9月定例会）において、上程した使用料の条例改正議案が、全て原案どおり可決されました。

使用料改定にかかる条例改正案を市議会に上程しました（令和5年9月）

令和5年第4回市議会（9月定例会）に、今回の施設使用料の統一的な見直しにかかる条例改正案を上程しました。（28条例、83施設）

対象条例・施設一覧(令和5年9月議会) (PDF 58.2KB)

「宮崎市公共施設使用料設定基準」を改定しました（令和5年6月）

平成28年7月に策定した「宮崎市公共施設使用料設定基準」を改定しました。本基準の考え方に基づき、各施設の使用料の見直しを進めていきます。

宮崎市公共施設使用料設定基準(R5.6月改定版) (PDF 500KB)

議会への説明を行いました（令和5年6月）

これまでの検討結果や市民検討会のご意見などを踏まえ、施設使用料の見直しにおける基本的な考え方について、議会への説明を行いました。

公共施設使用料の統一的な見直しについて(2306議会説明資料) (PDF 626KB)

「宮崎市公共施設使用料の見直しに関する市民検討会」を開催しました（令和4年11月～令和5年5月）

令和4年11月から、有識者や各団体の代表者等で構成される「宮崎市公共施設使用料の見直しに関する市民検討会」を設置し、公共施設における受益者負担を原則とした使用料設定のあり方についてご意見を伺ってきました。

全4回の検討会を経て、意見の取りまとめが終わりましたので、令和5年5月15日（月）に清山市長宛てに意見書が提出されました。

市民検討会のご意見を踏まえながら、持続可能な公共施設サービスを提供していくため、積極的に取組みを進めていきます。

01 意見書 (PDF 67.1KB)

02 報告概要 (PDF 3.73MB)

会議資料

市広報みやざきへの記事掲載

使用料見直しの取組みについては、広報みやざきでも随時お知らせしています。