宮崎市

ホーム市政情報行政運営コンプライアンス宮崎市職員行動基準

宮崎市職員行動基準

2022年5月に策定した、「市役所改革推進ビジョン」を全職員に浸透させ、ビジョンに掲げる経営理念を達成するため、本市として職員が「何を大切にし、何を守らなければならないのか」を示した「宮崎市職員行動基準」を策定しました。 

この「宮崎市職員行動基準」は、ビジョンに掲げる経営理念の具体的な目標である、6つの経営方針を具体化したもので、本市職員が取るべき行動や持つべき意識を示すものです。

本市職員は、この「宮崎市職員行動基準」に基づいて行動します。

 

策  定:令和5年3月16日

運用開始:令和5年4月  1日

 

宮崎市職員行動基準

1. 市民から信頼される、開かれた市役所を目指します。【透明性】
Point:公正でオープンな「信頼される市役所」として、市民への説明責任を果たしましょう。

(1)「公正である」
 私たち職員は、声の大小にかかわらず、市民の声に広く耳を傾け、平等に対応し、一部の人の利益だけを図ることはしません。また、不正やごまかしは絶対に行いません。

(2)「オープンである」
 私たち職員は、情報の受け手側の立場に立った、伝わりやすい内容や発信手法の検討により、効果的な情報発信を積極的に行うことで、行政運営の透明性を確保します。また、業務で作成する文書は原則公開されるという意識を持ちます。さらに業務遂行過程や意思決定過程も明確にし、対応理由を説明できるよう努めます。

(3)「信頼される市役所である」
 市民にとって、全ての職員は「市役所の代表」です。私たち職員は、一人ひとりの対応が、市役所全体の印象になることを理解し、あいさつや積極的な声掛けを行い、丁寧な対応を心がけます。

 また、業務の執行に当たっては、常に基本に立ち返って、根拠となる法令等を必ず確認したうえで、的確に対応します。また問題が発生したときには、いち早く情報を共有し、問題と向き合い、速やかに是正します。

(4)「市民への説明責任を果たす」
 私たち職員は、相手の立場を考え、場面に応じて行政用語の使用について配慮しつつ、自らが内容をしっかり理解し納得したうえで、わかりやすい説明に努めます。特に、対応に時間がかかる場合や、期待通りの対応ができない場合には、途中経過や背景、理由や制度の説明を丁寧に行うなど、市民に対する説明責任を果たします。

2. 当事者意識を強く持ち、市の課題解決に全力で取り組みます。【当事者意識】
Point:市の直面する課題を、他人ごとではなく「自分ごと」として捉え、情熱を持って主体的に課題解決に取り組みましょう。

(1)「市の直面する課題を他人事ではなく「自分ごと」として捉える」
 日々の業務や市民と接する中で気が付いた課題や問題点にとどまらず、広く社会情勢の動向についても、積極的に「自分ごと」として捉え、身近な問題として考える習慣を身に付けます。特に管理職は、社会情勢の変化について、機会あるごとに所属内の職員と共有するなど、身近な問題として考えていきます。

 また、職員一人ひとりが組織の中で求められる自分の役割を自覚することで、強い責任感を持って職務に当たります。あらゆる課題について、先送りにしたり、自分の担当業務ではないと無関心になることなく、市全体のことを考えて、他部署とも連携を図るなど、積極的に課題解決にあたります。

(2)「情熱をもって主体的に課題解決に取り組む」
 私たち職員は、市民の幸せの実現のために、直面する課題をどうしたら解決できるのか、積極的に情報収集や現状分析を行って、課題の本質を捉えた上で、課題解決に向けた障壁の解消に取り組みます。

 また、自分たちの仕事が宮崎市の未来を創るという誇りを胸に、日々の業務に取り組みます。日頃からお互いの仕事に対して、感謝やねぎらいの言葉をかけあい、お互いの業務を尊重しあって、気持ちよく仕事ができる環境をつくることで、一人ひとりのモチベーションを高め合います。

3. 自己研鑽を重ね、プロの公務員としての資質や専門性の向上に努めます。【自己研鑽】
Point:市民の期待や社会の要請を正しく読み取り、幅広い知識やスキル、高い倫理観を身に付けるための自己研鑽に努めましょう。

(1)「市民の期待や社会の要請を正しく読み取る」
 私たち職員は、市政運営にあたって市民ニーズを的確に捉えるため、あらゆる物事に対して興味関心を持ち、世の中の変化に対して鋭敏になります。具体的には、新聞や雑誌、インターネットやテレビなど、様々なコンテンツから、地域の課題だけでなく、社会情勢全般について幅広く情報収集を行うことで、潜在的な市民ニーズを把握し、率先して市民の期待に応えられるよう努めます。

(2)「幅広い知識やスキル、高い倫理観を身に付ける」
 私たち職員は、現在の担当業務において必要な関連法令等の知識や能力を身に付けることはもとより、関連する分野についても幅広く学習し専門性を高める努力を惜しみません。また、公務員として、高い倫理観が求められることを自覚し、勤務時間内だけでなく、私生活においても、市政に対する信頼を損なう行為は行いません。

(3)「自己研鑽に努める」
 私たち職員は、世の中の変化が激しい現代社会において、行政のプロフェッショナルとしてスキルアップを図るため、日々、自己研鑽に努めます。

 上司は、部下に対する日頃の声かけを通じて、研修への積極的な参加を促すなど、研修に参加しやすい環境づくりに努めるとともに、部下の能力向上に向けた支援を積極的に行うことで、自己研鑽への動機づけを図ります。

4. 多様性を認め合い、全ての職員が生き生きと活躍できる市役所を目指します。【多様性】
Point:多様な人材や働き方を受け入れて、風通しのよい、誰もが働きやすい職場環境を作りましょう。

(1)「多様な人材や働き方を受け入れる」
 私たち職員は、お互いに無意識の「思い込み」や「決めつけ」がないように、違う価値観、違う視点からの意見や考え方を積極的に意識して、尊重し合います。また、ワーク・ライフ・バランスの推進や、職員個々の生活環境も尊重して、多様な働き方を認め、受け入れます。

(2)「風通しのよい」
 私たち職員は、自分と異なる意見があったとしても、一方的に否定するのではなく、お互いが納得し、真の課題解決に繋げられるような「対話」を行います。特に上司は、部下の意見を聞くときは、決して感情的にならないようにします。

 また、職位や性別、年齢、職種(事務職員や技術職員、会計年度任用職員(全体の約3割を占める)等)など、その人の背景や立場にかかわらず、対等に自由に議論できる環境づくりに努めます。そのために、職種にかかわらず所属内や関係部署間で積極的に業務状況や課題を共有するなど、コミュニケーションを図ります。

(3)「誰もが働きやすい職場環境を作る」
 私たち職員は、職員の個性や多様な働き方を尊重し、子育てや介護、地域活動等への参加についてお互いにサポートし合います。また、育児休業の取得はもちろんのこと、性別にかかわらず子育てや家事への参加が気兼ねなくできる組織風土を目指すためにも、日頃からお互いの業務状況を把握し、協力し合える職場づくりに努めます。特に業務が多忙な時期などは、本人からは言い出しづらいため、上司をはじめ周囲の職員のほうから、快く率先してサポートするよう努めます。

 私たち職員は、いかなるハラスメントも絶対に許しません。例えば、正しいことを言っていても言い方が威圧的、攻撃的であればハラスメントになりかねません。そのような状況を発見した際には、注意する、相談窓口に相談するなどして、「ハラスメントはしない!させない!ほっとかない!」を徹底します。特に管理職は、上司部下の信頼関係の構築に努め、職場内でハラスメントが発生しないよう、予防に努めます。

5. 時間の無駄遣いを徹底的になくし、業務の生産性を高めます。【生産性】
Point:時間は有限であることを常に意識して、スピード感を持って効率的に業務を執行しましょう。

(1)「時間は有限であることを常に意識する」
 私たち職員は、人件費の多くが税金で賄われていることを理解し、時間はコストであるという認識を持って、計画的な業務遂行を行います。

 なお、管理職は、やむを得ず時間外勤務が必要となる場合には、その内容を把握した上で実施の必要性を判断します。また、業務の執行に当たっては、業務状況の偏りなどが生じていないか、適切に管理します。

(2)「スピード感をもつ」
 私たち職員は、期日を意識し、目標の達成に向け具体的な成果物と作成プロセスを思い描きながら業務を行うことで、迅速かつ適切に業務を執行します。特に上司は、指示の際に期日や求める成果物などを明確にするようにします。

(3)「効率的に業務を執行する」
 私たち職員は、業務プロセスの簡素化、効率化を図るため、過去の手法にこだわらず、少しでも改善改革できる部分はないか、考えながら業務を進めます。また、世の中の変化に関心を持ち、新たな仕組みや技術を積極的に受け入れ、挑戦していきます。

 一方で、個人で解決できない課題に直面した時には、すぐに上司や同僚に報告・相談するなど、組織的に対応します。そのためにも、自分の業務のみならず、他の職員の業務や進捗状況についても関心を持ち、積極的に内容を把握するなど、所属内でのコミュニケーションを活発に行います。

6. 限られた予算を有効に活用するため、事業の成果を追求します。【成果主義】
Point:持続可能な宮崎市の実現を目指し、限られた予算を有効に活用するため、失敗を恐れず、成果につながる政策を実行していきましょう。

(1)「持続可能な宮崎市の実現を目指す」
 私たち職員は、市民の幸せを実現するために、宮崎市が将来にわたって市民に真に必要な行政サービスを提供します。そのために、現状に甘んじることなく、将来にわたって社会の変化に対応できるよう、変わり続けます。

(2)「限られた予算を有効に活用する」
 私たち職員は、固定観念にとらわれず、公民連携や、予算をかけずにできることがないか知恵を絞り、最小の経費で最大の効果をもたらします。

(3)「失敗を恐れず、」
 私たち職員は、前例にとらわれず、積極的に新しいことにチャレンジし続けます。取組にあたっては、事前の十分な調査・分析やシミュレーションにより、ニーズを的確にとらえます。一方で、チャレンジした結果、仮に失敗してしまった場合でも、得られた反省や教訓を今後に活かすことで、より良い成果につなげます。

(4)「成果につながる政策を実行する」
 私たち職員は、決して、前年度予算ありきで漫然と事業を継続することなく、成果を意識した政策を実行します。

 事業の立案にあたっては、税金が財源であることを念頭に、サービスを受ける市民の立場に立った事業構築に努めるとともに、統計データや事実関係をしっかりと把握し、その事業の必要性を明確にします。

 さらに日々の業務においても、自分なりの目標を設定し、業務を執行します。


このページのトップに戻る