県指定無形民俗文化財

38.青島臼太鼓踊り

(県指定 無形民俗文化財)

青島臼太鼓踊りの写真

伝承地:青島
保持団体:青島臼太鼓踊り保存会
指定:平成18年3月23日

青島臼太鼓踊りは、飫肥の領主伊東祐兵が、豊臣秀吉の命により朝鮮出兵に従軍した際、敵を威嚇し、味方の士気を鼓舞するために踊った名残りと伝えられています。平部僑南著『日向纂記』には、宝永4(1707)7月4日に飫肥城下盆踊りとして公許され、以後毎年7月14、15日に踊られるようになったという記述があります。

県内には数多くの臼太鼓踊りが存在しており、扮装・芸能形態・由来等において共通点も少なくありません。しかし、その中で、青島臼太鼓踊りは、踊り手が面組と太鼓組に分かれること、面組が鬼面紙蓑をつけ黒杓子と擂粉木を持つなどの特色をもっています。

毎年、青島地区の八月祭で大将軍神社に奉納され、唄や鉦、太鼓の囃子に合わせて勇壮に踊られます。

39. 巨田池の鴨網猟

(県指定 無形民俗文化財)

巨田池の写真鴨越保存会の写真

所在地:佐土原町上田島巨田地区

保持団体:鴨越保存会

指定:平成18年3月23日

越網という古式豊な網による鴨の狩猟法です。Y字型をした竹と木の内枠に網を張った用具を投げ上げ、通過する鴨を狙うもので現在も毎年狩猟期間のみ行われています。全国でも巨田と石川県方の長の鴨池の2箇所しか行われていません。

40. 船引神楽

(県指定 無形民俗文化財)

船引神楽の写真

所在地:清武町船引地区

保持団体:船引神楽保存会

指定:平成3年3月15日

船引神楽は、清武町船引地区に伝わる春神楽で、「作祈祷神楽」とも呼ばれ、五穀豊穣、子孫繁栄を願って、船引神社・庵屋の炎尾神社・黒北の大将軍神社に毎年奉納されています。

神楽の起源は不明ですが、少なくとも江戸時代には船引神楽として定着したと考えられています。33番の番付が現在に伝えられており、高尚優雅、勇壮活発な舞として高い評価を受け、平成3年3月15日に宮崎県無形民俗文化財に指定されました。

41. 生目神楽

(県指定 無形民俗文化財)

生目神楽HP用写真.jpg

所在地:大字生目345番地(生目神社)

保持団体:生目神楽保存会

指定:令和4年9月8日

生目神楽は“目の神様”として知られる生目神社に伝わる勇壮さや荒々しさが特徴の春神楽で、五穀豊穣・無病息災・厄払いを願って奉納されます。

33番で構成されていましたが、現在は23番を伝承しており、神招き・神送り・豊作祈願と感謝・無病息災・魔祓い等、神々への祈願、人々の願いを織り込んだ神楽の様式をしっかり保っています。

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