最古級の地下式横穴墓

38号地下式横穴墓

埋葬の際に供えられたとみられる土師器の高坏(たかつき)、小型丸底壺(つぼ)、小型甕(かめ)が出土しました。これらの遺物が古墳時代中期初頭[5世紀初頭]にあたることから、宮崎平野で最古級の地下式横穴墓と考えられます。

38号地下式横穴墓発掘調査状況

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38号地下式横穴墓土師器出土状況.jpg38号地下式横穴墓土師器出土状況

38号地下式横穴墓出土土師器.jpg
38号地下式横穴墓出土土師器[一番手前の壺の高さは8.2cm]
※こちらの遺物は、生目の杜遊古館に展示しています。

《用語解説》

地下式横穴墓(ちかしきよこあなぼ)
 地面に穴を掘り、その穴の底から水平に掘って埋葬空間を設けた墓のことです。宮崎平野から都城盆地、大隅半島にかけて分布します。

地下式横穴墓模式図.jpg

 



 

 

土師器(はじき)
 弥生土器の系統をひく古墳時代から平安時代にかけて作られた赤褐色の素焼きの土器です。

古墳時代(こふんじだい)
  弥生時代の次の時代です。3世紀後半[紀元250年頃]から6世紀末[紀元600年頃]までを指します。前期[3世紀後半~4世紀後半]、
  中期[4世紀末~5世紀末]、 後期[6世紀代]に分けられます。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           

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