朝鮮半島製の丸玉が出土

46号地下式横穴墓
保存のために、竪坑玄室共に半分だけ発掘調査しました。遺物は竪坑から土師器の壺、玄室からはガラス製やメノウ製の玉類が出土しました。メノウ製の玉は朝鮮半島産のもので注目されます。46号_3.jpg 46号地下式横穴墓発掘調査状況
46号地下式横穴墓出土遺物.jpg

46号地下式横穴墓出土遺物[一番手前の管玉は長さ1.3㎝]
赤い丸玉は朝鮮半島産のメノウ製です。
※こちらの遺物は、生目の杜遊古館に展示しています。

《用語解説》
地下式横穴墓(ちかしきよこあなぼ)
 地面に穴を掘り、その穴の底から水平に掘って埋葬空間を設けた墓のことです。宮崎平野から都城盆地、大隅半島にかけて分布します。
 地下式横穴墓模式図.jpg

 

 



竪坑(たてこう)
 地下式横穴墓の玄室を造るために地表面から掘った穴です。


玄室(げんしつ)
 横穴式石室や地下式横穴墓の遺体を安置する埋葬用の部屋です。


 土師器(はじき)
 弥生土器の系統をひく古墳時代から平安時代にかけて作られた赤褐色の素焼きの土器です。

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