1 コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)について
~宮崎市ならではのコミュニティ・スクールをめざして~
地域・家庭・学校が相互に連携・協働し次世代を担う子どもを育てます。
コミュニティ・スクールとは、校長、保護者、地域住民で構成する「学校運営協議会」を設置した学校のことで、学校運営に地域の声を生かし、地域と一体となって特色ある学校づくりを進めていくことができる仕組みです。
本市では、令和2年度から導入を開始し、令和5年度は全小中学校(72小中学校)が取り組んでいます。
詳細は、こちらをご覧ください。
2 各学校運営協議会の取組について
市内の27校区(72小中学校)に、学校運営協議会を中学校区か単独校で設置しています。
中学校区名をクリックすると各取組内容が、小中学校名をクリックすると各学校HPがご覧いただけます。
1.中学校区で設置(24校区:69校)
2.学校単独で設置(3校)
宮崎中学校(宮崎中) | 宮崎小学校(宮崎小) | 潮見小学校(潮見小) |
3 地域との連携・協働につながった学校運営協議会について
【事例1】地域と一体となった心の居場所づくり
大宮中学校区学校運営協議会(大宮小学校、池内小学校、大宮中学校)
テーマ「不登校の子どもたちに、地域で何かできないか?」
- それぞれの学校での不登校等の問題について、学校と情報共有し、地域で何かできることを協議。
- 地域が主体となって、学校以外の施設での「心の居場所づくり」ができないかを検討。
- 学校運営協議会会長(自治会連合会会長)と大宮地域事務所が連携し、地域にボランティアを募集し、集まった方々へ不登校に関する研修会を実施。
- 宮崎公立大学で思春期の心等に関する講義とボランティアの募集を実施。
- 宮崎県立看護大学でもボランティア募集のためのチラシを配付。
- 居場所として大宮公民館を活用し、定期的に実施できる体制を構築 ※地域協議会や学校運営協議会で随時報告。
【事例2】 地域と一体となったあいさつ運動
生目中学校区学校運営協議会(生目小学校、小松台小学校、生目中学校)
テーマ「気持ち良いあいさつ飛び交う街づくり」
- 学校運営協議会で、学校、家庭、地域でできることを協議。
- 各学校単位であいさつ運動を実施。(生目小「あいさつリーダー」活動、生目中「生徒会あいさつ運動」実施・「あいさつリーダー」活動、小松台小「あいさつキャンペーン」実施、家庭「あいさつで玄関から見送り」、地域「大人から進んであいさつ」)
- 日にちを決めて、地域全体で実施。(2月1日~3日)
- 校区内警備会社も参加。
- 学校運営協議会会長が、地域協議会で呼びかけるとともに生目小HPでPTA会長とともに動画であいさつ運動の呼びかけ。
【事例3】 地域と保護者と一体となった合同防災活動
本郷中校区学校運営協議会(本郷小学校、国富小学校、本郷中学校)
テーマ「本郷地区の小中学校のよさを引き出すには(学校は、家庭は、地域は)?」
- 学校運営協議会で、本郷地区の小中学校の子どもたちのよさを、学校とともに地域としてもっと引き出していくための手だてを協議。
- 本郷中学校では、地域と合同の防災訓練ができないか、地域の防災コーディネーター(学校運営協議会委員)が中心となり、1年生に向けての避難所設置のための防災講話を実施。
- 防災コーディネーターが中心となり、本郷地区自治会連合会、本郷まちづくり推進委員会、消防団、本郷地域事務所等と本郷中学校の共催で日曜参観を活用して実施。
- 「12月11日午前10時45分 日向灘を震源とする最大震度6強の地震発生 地域住民が一時避難してきた」という想定で合同防災訓練を実施。
- 避難所は生徒主体で運営。(1年生約160人、地域住民・保護者約130人参加)
- 生徒主体での避難所運営、炊き出し、煙体験等。
↓合同防災訓練の様子↓
【事例4】 学校を核とした地域づくり
住吉中学校区学校運営協議会(住吉小学校、住吉南小学校、住吉中学校)
テーマ「コロナ禍の中、地域の力を学校教育に生かすには?」
- 学校運営協議会での協議の中で、地域の力を学校教育に生かしていくことを協議。
- 住吉中学校では、社会福祉協議会、地域まちづくり推進委員会、消防団等の方々が中心となって生徒会と一緒に「住吉を語ろう!やってみよう!in住吉中2022」を開催。
- 地域まちづくり推進員委員会と生徒会が、地域活性のため合同でできることを協議。
- 生徒会と地域まちづくり推進委員会合同で、「招魂山スタンプラリー」を企画。
【事例5】 地域に根ざしたキャリア教育
高岡中学校区学校運営協議会(高岡小、穆佐小、髙岡中)
テーマ「髙岡地区でどんな子どもたちを育てたいか?」
- 学校運営協議会での協議の中で、「将来に夢をもった子どもたちになってほしい」、そのためにできることを協議。
- 高岡小学校では、「高岡夢パークkids編」を実施。
- 学校運営協議会委員の方々の協力で、5、6年生を対象に地域の企業7社(測量、左官、足場設置、クレーン、電気、自動車修理、酪農)と消防団を招いて開催。
- 高岡中学校では、1年生を対象に地元企業の方々の講話を中心にした「高岡夢パーク1」を、2年生を対象に地元企業の方々の経営戦略等を職場で学ぶ「高岡夢パーク2」を実施。
これまでの地域や外部人材と連携した活動については、こちらをご覧ください。
4 今後の予定
教育委員会では、各学校運営協議会での協議が、学校運営の改善に生かされ、学校・家庭・地域が一体となって特色ある学校づくりを進めていくものになるよう支援してまいります。今後も、宮崎市ならではの4つの視点「学校運営の改善」「地域とともにある学校づくり」「学校を核とした地域づくり」「既存の組織との連携と協働による体制づくり」を推進の柱としながら、学校と保護者、地域の3者が、子どもを中心とした顔の見える関係を大切にして特色あるコミュニティ・スクールを進めてまいります。
学校運営協議会についてのQ&Aも作成していますので、気軽にご相談ください。
5 関連リンク
文部科学省〈https://manabi-mirai.mext.go.jp/torikumi/cs-torikumi/〉
6 関連書類
01 宮崎市学校運営協議会規則.pdf (PDF 86.7KB)
02 宮崎市学校運営協議会規則の施行に関する要綱 (PDF 54.5KB)
宮崎市版コミュニティ・スクール リーフレット.pdf (PDF 1.19MB)