そもそも「腎臓」ってどんな働きをしているの?
腎臓はソラマメのような形をしていて、背中側の腰の少し上あたりに左右1つずつある臓器です。
★腎臓の主な仕事★
①血液のろ過:老廃物や余分な水分を尿として排出します
②血圧の調整:血圧を調整するホルモンを分泌します
③血液をつくる:血液を作るためのホルモンを生成します
④骨を丈夫にする:ビタミンDを活性化し、カルシウムの吸収を助けます
腎臓の機能が低下すると、人工透析になる場合もあり、一人あたり月40万円の医療費が必要です!
5人に1人は慢性腎臓病(CKD)?!
皆さん「慢性腎臓病(CKD)」をご存知ですか?慢性腎臓病(CKD)は、健康診断などの尿や血液などの検査で腎臓に異常を認め、その異常が3ヶ月以上続くことで診断されます。慢性腎臓病(CKD)は1つの病気の名称ではなく、腎機能が低下する様々な病気の総称です。現在、日本では5人に1人が慢性腎臓病(CKD)と推計されており(※1)、その原因によって治療方法や予後が異なるため、専門的な診断や治療が必要です。
※1:令和5年度JSN公的研究班研究成果合同発表会
どんな症状があるの?
腎臓は、「沈黙の臓器」と言われており、初期には自覚症状なく、症状を自覚したときには病気が進行しているケースもあります。
慢性腎臓病(CKD)では、次のように症状が進行していきます。
症状が進行すると、「透析」や「腎移植」が必要になります。
自覚症状に乏しいため、定期的な健康診断を受け、腎機能が低下していないか確認をしていくことが大切です。
具体的に検査結果はどこをみたらわかるの?
主に「尿蛋白」・「クレアチニン」・「eGFR(推算糸球体濾過量)」の3つを確認します。
お手元に検査結果があれば、これらの値が下表の「かかりつけ医に相談!」に該当しないか確認をしてみてください。
症状があるときはどうしたらいいの?
慢性腎臓病(CKD)においては、早期発見・早期治療が重要です。
宮崎市では、「宮崎市CKD連携システム」を運用しており、かかりつけ医から腎専門医に紹介し、専門的な治療を早期から受けられる体制を整えています。
そのため、気になる症状や健診結果がある場合、まずはかかりつけ医の先生にご相談ください。
【宮崎市CKD連携システムの流れ イメージ図】
慢性腎臓病(CKD)の予防のためにできることは?
慢性腎臓病(CKD)の主な原因として、高血圧や糖尿病、喫煙、加齢、睡眠不足などがあります。
そのため、規則正しい生活を送ることや定期的に健康診断を受けることが大切です。
詳しい予防方法や自分自身のeGFRの低下速度の計算については、下記をご参照ください。
★CKDの予防方法など⇒腎疾患政策研究事業
★eGFRの低下速度 ⇒(医療従事者向け)腎機能チェックツール(日本糖尿病協会)
【医療機関向け】栄養ケアステーションのご紹介
CKDの栄養指導に悩まれていませんか?
管理栄養士がいない医療機関で栄養指導をお考えの場合は、 (公社)宮崎県栄養士会へお電話ください。
折り返し、栄養ケア・ステーションリーダーが電話で説明させていただきます。
詳細は、以下のとおりですので、ぜひご活用ください!
【問合せ先】(公社)宮崎県栄養士会:0985-22-6105