重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは
SFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染します。
咬まれた後、6日~2週間程度で発症します。
症状は、発熱、全身倦怠感、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)などで、重症化し、死亡することもあります。
【マダニとは】
マダニは草むらや藪など、シカやイノシシ、野ウサギなどの野生動物が出没する環境に多く生息しています。
また、民家の裏山や裏庭、畑などにも生息しています。
散歩中のペットに付着することもあります。
特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに咬まれる危険性が高まります。
感染防止のための予防対策
マダニに咬まれないようにすることが重要です。
草むらや藪などマダニが生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン、足を完全に覆う靴を着用して、肌の露出を少なくしましょう。
忌避剤(虫除け剤)の使用も、補助的な効果があると言われており、ディート、イカリジンの2種類の有効成分の忌避剤が市販されています。
屋外活動後はシャワーや入浴をし、マダニに咬まれていないか確認してください。
また、マダニに咬まれた後に発熱等の症状が出た場合は、必ず医療機関を受診しましょう。
ネコやイヌなどのペットがSFTSに感染した事例や、中にはペットからヒトへ感染した事例も確認されています。
SFTSの感染源となるマダニは、通常家の中には生息していません。
しかし、散歩中のペットにマダニが付着する可能性がありますので、散歩後にはペットの体表のチェックを行うようにしましょう。
目の細かい櫛をかけることも効果的です。
マダニが付いている場合は、ペット用のダニ駆除剤等がありますので、かかりつけの獣医師に相談してください。
ペットからの感染のリスクを減らすために、過剰な触れ合いを避け、ペットを触った後はしっかり手洗いを行うことが大切です。
また、ペットが体調不良の際は動物病院を受診しましょう。
〈参考〉
市内における発生状況
〇市内におけるSFTSの発生届出数(令和5年7月1日現在)
〇月別発生状況(診断日に基づく)
関連リンク
詳しい注意点については、下記のリンクからご確認ください。