海外で感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが必要です。 基本的な対策として、飲料水、虫刺され(蚊やダニなど)、動物との接触には注意が必要です。
感染症には潜伏期間があり、帰国後しばらくたってから、具合が悪くなることがあります。
その際は早急に医療機関を受診し、渡航先、滞在期間、動物に触れたかどうかなどを必ず申し出るようにしてください。
渡航前に確認しておきたいこと
- これまでに自分が受けた予防接種について、母子手帳などで確認しましょう。
- 予防接種が推奨される疾患のうち、まだ予防接種を受けていないものがあれば、時間的な余裕をもって医師に予防接種の相談をするなど、適切な感染予防を心がけましょう。
- 各地域における感染症の発生状況については、検疫所、外務省等のホームページに掲載されていますので、渡航前に確認してください。
(関連リンク)
厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページ
海外で注意すべき代表的な感染症
1.蚊やマダニなどが媒介する感染症(マラリア、デング熱、ジカウイルス感染症、チクングニア熱、黄熱、ウエストナイル熱、ダニ媒介脳炎など)
蚊やマダニに刺されたり、咬まれたりすることで感染します。
このため、虫除け対策や、虫がいるところになるべく近寄らないことが重要です。
(虫除け対策の基本)
-
虫除け剤を使用する。
- 長袖や長ズボンの着用などにより、肌の露出を控える。
ジカウイルス感染症は、妊娠中に感染すると胎児に小頭症等の先天性障害を来たすことがあることから、妊婦及び妊娠の可能性のある方は、可能な限り流行地域への渡航を控えてください。
2.動物からうつる感染症(鳥インフルエンザ、狂犬病、中東呼吸器症候群)
鳥インフルエンザは、東南アジアから欧州、アフリカと拡大し、鳥からヒトへの感染事例も増加しています。
一般的に、感染した鳥と濃厚に接触すると感染します。
このため、生きた鳥が売られている市場や養鶏場に近寄らないようにするとともに、手洗いやうがいの励行に心がけましょう。
3.その他注意すべき感染症(麻しん、風しん、ポリオ)