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ホームくらし・手続き消防・防災災害が起きたら宮崎市要配慮者防災行動マニュアル【音声読み上げ用】

宮崎市要配慮者防災行動マニュアル【音声読み上げ用】

※このページは、視覚障がい者の皆さん等に向けて「要配慮者防災行動マニュアル」を音声読み上げ用に編集しています。

はじめに

宮崎市は、毎年のように台風や集中豪雨による浸水、斜面崩壊等の災害を経験してきました。
一方、平成23年3月の東日本大震災以降、南海トラフ巨大地震による地震・津波の被害想定の見直しがなされ、本市においても甚大な被害が想定されています。
そのような中、特に身体を動かすことや、情報を得ることが困難等の理由で、避難等の災害への対応が遅れる可能性が高い高齢者や障がい者等の「要配慮者」とよばれる方々は、被害を受ける確率が高くなります。
「自らの命は、自らが守る」という自助、「地域の安全は、地域のみんなで守る」という互助が防災の基本と言われますが、災害時の被害を最小限に抑えるためには、自分自身の日ごろからの備えや、住民同士の助け合い、地域の団体の支援体制を整えておくことが必要不可欠です。
いざというときに備え、この冊子を身近なところに置き、平常時から災害対策に努めましょう。

目次

第1章 概要

1 要配慮者とは/2 本マニュアルの活用

第2章 災害への対策

1 日ごろからの備え
1.住まいの安全/2.避難のための備え/3.家族や地域での支え合い

2 災害が発生したら
1.風水害/2.地震・津波

3 避難するには

4 避難所では

宮崎市防災メール・災害時の伝言サービス

第3章 自分自身の特性に応じて

1.高齢者2.視覚障がい者
3.聴覚、音声・言語、そしゃく機能障がい者4.肢体不自由児・者
5.重症心身障がい児・者6.知的障がい児・者
7.発達障がい児・者8.精神障がい者
9.内部障がい者10.難病患者
11.妊産婦・乳幼児12.保育園児・幼稚園児・認定子ども園児・小学生
13.日本語が不自由な外国人

資料編

1 行政窓口一覧2 指定避難所一覧

 

 

第1章 概要

1 要配慮者とは ~本マニュアルの対象となる方~

要配慮者とは、高齢者や障がい者、乳幼児等災害時に特に配慮を要する人を言いますが、単に体が不自由なかただけではなく、次のようなかたも含まれます。

・危険を察知しにくい人
・危険であることを理解・判断することが苦手な人
・危険に対して適切な行動がとりにくい人
・普段の生活においては支障がなくても、災害時には手助けが必要となる人


このマニュアルは、特に次の方々について記載しています。
1.高齢者
2.視覚障がい者
3.聴覚、音声・言語、そしゃく機能障がい者
4.肢体不自由児・者
5.重症心身障がい児・者
6.知的障がい児・者
7.発達障がい児・者
8.精神障がい者
9.内部障がい者
10.難病患者
11.妊産婦・乳幼児
12.保育園児・幼稚園児・認定子ども園児・小学生
13.日本語が不自由な外国人

◇個別の特性や対処方法については、第3章をご参照ください。

2 本マニュアルの活用

本マニュアルは、災害に備えた事前の準備と、実際に災害が起こった場合に要配慮者本人と支援者
がとるべき行動をまとめ、適切な対応ができるようにしたものです。

 

第2章 災害への対策

1 日ごろからの備え

災害時の「いざというとき」には適切な行動がとれないことがあり、様々な危険が伴います。自分だけは大丈夫と過信することなく、災害時に少しでも安全が確保できるよう、日ごろから備えましょう。

1.住まいの安全

屋内の対策
・部屋の整理整頓を心がけ、いざというとき避難しやすくしましょう。
・たんすや戸棚の上には、重いものを置かないようにしましょう。
・倒れそうな家具はしっかり固定しましょう。
・寝ているところに物が落ちたり倒れたりしないよう、寝室での家具の配置を工夫しましょう。

火災を出さない対策
・コンロやストーブなどは常に点検し、不良箇所のないようにしましょう。
・灯油や食用油等燃えやすいものは火元から離して保管しましょう。
・プロパンガスのボンベは、転倒防止のため鎖でとめておきましょう。
・ストーブなどの近くに、倒れやすい家具や燃えやすいものを置かないようにしましょう。
・消火器やバケツを、人目につく場所に用意しておきましょう。

家屋やブロック塀の対策
・家屋の耐震性や門柱・ブロック塀の安全性を確かめ、危険な場合は補強等の対策をしましょう。

災害への対策
・津波ハザードマップで自分が住んでいるところが浸水する恐れがあるか、また浸水する場合は浸水しんを確認し、近くの津波避難ビル等の避難場所を確認しておきましょう。
・洪水ハザードマップで自分が住んでいるところが浸水するかどうか、近くに急傾斜地崩壊危険箇所等の災害危険箇所がないか確認しておきましょう。


※「津波ハザードマップ」「洪水ハザードマップ」は、宮崎市役所本庁舎・各総合支所・地域センター・地域事務所・市民サービスコーナー(宮こうシティ・イオンモール宮崎)で配布しています。市ホームページでもご覧いただけます。

 

2.避難のための備え

避難場所の確認
・自分が避難する指定避難所、津波避難ビル等の避難場所を確認しておきましょう。
※洪水ハザードマップ、津波ハザードマップ、市ホームページで確認できます。

非常持出品の準備
・「緊急連絡用カード」をあらかじめ作成しておきましょう。緊急連絡用カードはこのマニュアルにはさまれているものです。
詳しくは福祉総務課(電話番号 0985-21-1754)までお問い合わせください。
・非常もちだしひんは、非常持出袋に入れ、すぐに持ち出せるところに用意しておきましょう。
  非常もちだしひんチェックリストが冊子の裏面に記載されています。詳しくは福祉総務課(電話番号 0985-21-1754)までお問い合わせください。

備蓄品の準備
・食料(チョコレート、乾パン、フリーズドライ食品等簡単に食べられるもの)を最低3日分、可能な限り7日分を備蓄し、消費期限の点検を行い定期的に入れ替えるようにしましょう。
・飲料水をひとり1日3リットル、最低3日分、可能な限り7日分用意しましょう。
・簡易トイレ、燃料、毛布、ラップ、使い捨てカイロ、マスク、予備のめがね(コンタクト用品)、新聞紙等、それぞれに応じて必要なものを準備しましょう。

医薬品等
・日ごろ服用している薬や常用している治療食を用意しましょう。
・お薬手帳、かかりつけ医等、医療に関しての必要事項を記入したものを準備しましょう。

情報の入手方法の確認
・テレビ、ラジオ、インターネットや市防災メール等、災害時に情報を入手するための準備をしておきましょう。
・耳の不自由な人は、文字情報の受信・発信ができる携帯電話やファクスを活用しましょう。
・市の災害広報等で避難の呼びかけがあったときは、必ず伝えてもらうよう隣近所の人に頼んでおきましょう。

 

3.家族や地域での支え合い

家族での支え合い
・家族との連絡方法を確認しておきましょう。
・指定避難所や津波避難ビルへの避難経路図を作成し、避難にかかる時間や、危険な箇所等を書き込んでおきましょう。
・災害時の危険箇所を「ハザードマップ」などで確認しておきましょう。
・災害時、電話がつながりにくいときは災害時の伝言サービスを利用しましょう。

地域や支援者による支え合い
・支援を受ける人と支援をする人の双方が、日ごろから関わり合い、支援の内容を理解しましょう。また、支援してほしい内容をメモにしておくなど、誰にでも伝わるように工夫しておきましょう。
・普段から自主防災組織(自治会等)の活動に参加するなど、地域の方々との交流を深めましょう。
・自分の住んでいる地区の民生委員・児童委員を確認し、交流を深めましょう。
・障がいのあるかたは、関係団体やサークルなどに加わり情報交換を図りましょう。
・地域活動に積極的に参加し、地域の人とのコミュニケーションを深めましょう。
・地域で避難を支援するための資機材を自主防災組織(自治会等)単位で準備しておきましょう。
自主防災組織に防災資器材を配布しています。詳しくは宮崎市消防局警防課(電話番号 0985-32-4903)までお問い合わせください。
・介護サービス、障がい福祉サービス及び保育サービスを利用中に災害が起きた場合、事業所や施設がどのように対応するのか、あらかじめ確認しておきましょう。
・事業所や施設、またはケアマネジャーなどに、避難場所や連絡先を知らせておきましょう。

防災訓練への参加
・地域で実施する防災訓練に積極的に参加し、災害時にどのような手助けを必要としているのか理解してもらいましょう。
・家庭での防災訓練も実施しましょう。

 

2 災害が発生したら

1.風水害

近年は、局地的豪雨(ゲリラ豪雨)が各地で発生し、台風も大型化するなど、風水害に対してさらに注意が必要です。
また、増水した川や側溝は境界が見えにくくなり、大変危険です。水の出ている場所に近づいたり、川の様子を見に行ったりすることは厳禁です。

避難の準備
・テレビやラジオの気象情報や市防災メール・市ホームページ等から情報を入手しましょう。
・事前に用意している非常もちだしひんの点検をしましょう。
・避難のときに支援を受けることになっている人は、「避難準備情報」「避難勧告」「避難指示」の発令に備えて、支援する人との連絡や避難方法の確認をしましょう。

◎土砂災害(がけ崩れ・土石流・地すべり)について
次の「前ぶれ」が見られたら、直ちに避難しましょう。
・急に川の水が濁り、流木が混ざる
・がけから水がわき出してくる
・沢の水や井戸水が濁る
・がけから小石がバラバラと落ちてくる
・雨が降り続いているのに川の水位が下がる
・山鳴りがする
・斜面から水がふき出す
・地面にひび割れができる
・がけに亀裂ができる

 

2.地震・津波

南海トラフ巨大地震では、市内全域で震度6弱以上、最大で震度7となる地域もあると想定されています。強い揺れを感じたら、まず身を守る行動をとってください。

屋内にいる場合
大きな揺れを感じたら
・倒れやすい家具から離れ、机やテーブルの下に身を隠しましょう。
・あわてて外に飛び出さないようにしましょう。瓦やガラス、看板が落下する恐れがあります。

大きな揺れがおさまったら
・ガスコンロやストーブの火をすぐに消しましょう。
・電気のブレーカーをおとし、ガスの元栓を閉めましょう。
・火災が発生し、初期消火が難しいときは、すぐに119番に通報しましょう。
・窓や戸を開けて出口を確保しましょう。
・屋内や家の周りの危険な場所に近寄らないようにしましょう。
・津波浸水想定域にいるときに大きな地震の揺れを感じたら、無理せずすぐに高いところに避難しましょう。
・テレビやラジオ、防災行政無線(サイレン・音声)、市防災メール、市ホームページ、広報車、消防車両等で正しい情報を確認しましょう。
・火災やがけ崩れ、津波の危険を感じたら、速やかに安全なところへ避難しましょう。
・万一のとき、自分の所在を知らせることができる大音量のブザーや笛を身につけておきましょう。

屋外にいる場合
大きな揺れを感じたら
・ブロック塀、門柱、自動販売機から離れましょう。

大きな揺れがおさまったら
・海浜や川の近くにいたら、直ちに高台等安全な場所に避難しましょう。

 

3 避難するには

市は、災害の危険が迫った地域の住民に「避難準備・高齢者等避難開始」「避難勧告」「避難指示(緊急)」を発令します。これらの情報は、テレビ・ラジオ、防災行政無線(サイレン・音声)、市防災メール、市ホームページ、市の広報車・地元消防団・自主防災組織等によって伝えられます。
命を守る避難行動には、指定避難場所や安全な場所へ移動する「立ち退き避難」と、屋内にとどまる安全確保の「屋内安全確保」があります。「屋内安全確保」は、避難情報が発令されても、災害が発生している場合やさらに災害の発生が切迫しており、屋外に避難することが危険な場合に自宅等にとどまることを言います。
市が避難情報を発令する際には、市が開設した避難場所への避難「立ち退き避難」とともに、外が危険な場合には「屋内安全確保」をとることを併せてお知らせしますので、防災情報や屋外の状況を確認しながら、自らの判断で自分の命を守る避難行動を選択してください。

◎市が発令する避難情報

1.避難準備・高齢者等避難開始
人的被害の発生する可能性が高まったときに出されます。
避難するのに時間がかかる高齢者等の要配慮者が、避難を始めなければならない段階です。
要配慮者のかたは、市が開設した避難所に避難しましょう。家族などの支援者は、要配慮者の避難をサポートをしましょう。通常の避難行動ができる人は家族との連絡、非常もちだしひんの用意等の避難準備を始めましょう。

2.避難勧告
人的被害の発生する可能性が明らかに高まったときに出されます。
すべての住民が避難行動を開始しなければならない段階です。
すべての住民は、市が開設した避難所に避難しなければなりません。

3.避難指示(緊急)
人的被害の発生する可能性が非常に高いと判断されたときや、人的被害が発生したときに出されます。
すべての住民が避難行動を完了していなければならない段階です。
避難中の住民やまだ避難していない住民は直ちに避難を完了させなければなりません。

「立ち退き避難」をする場合
・どこに避難するか、メモを出入り口に張るなど、行き先を明示してから避難しましょう。
・携行品は非常もちだしひんの必要品のみにして、リュックなどで背負うようにしましょう。
・避難情報に従い、なるべく早めの避難をしましょう。
・狭い路地や塀ぎわ、がけや川べりなど、危険な場所を避けて避難しましょう。
・寝たきりの人の避難等特別な場合を除いて、車での避難は控え、なるべく徒歩で避難しましょう。
・支援する人は、火災が発生した場合は、煙に巻かれないように、できるだけ低い体勢をとらせ、ガラス類の破片や物の落下に注意して、必要であれば、おぶったり担架に乗せたりして外に脱出させ、避難所へ避難させましょう。

 

4 避難所では

・勝手な判断や行動をせず、避難所にいる職員の指示に従いましょう。
・引き続き最新の気象情報をラジオやテレビで確認しましょう。
・困ったことがあったときは、避難所にいる職員に相談しましょう。
・女性や障がいがある方等に対して、着替える場所の確保や、必要なときはついたてやカーテンを設けるなどの配慮を皆で心がけましょう。

◎支援するときのマナー
・礼儀正しく接しましょう。
・相手のかたを尊重し、その人の立場に立って接しましょう。
・その人の年齢にふさわしい態度で接しましょう。
・何か変わった様子の人を見かけたら、「困ったことはないですか」と話しかけましょう。
・何か変わった様子の人を見かけたら、その人のペースに合わせた手助けをしましょう。

 

第3章 自分自身の特性に応じて

災害が発生し避難が必要になったときには、誰かに支援をお願いしなければならない場合があります。そこで、自分でできること、支援をお願いすることを把握し、日ごろから、地域の方々の避難を支援する人との交流を深めていきましょう。

1.高齢者

自分の備え

●日ごろの備え
・緊急連絡用カードにより、支援してもらいたい内容をメモしておきましょう。

 緊急連絡用カードはこのマニュアルにはさまれているものです。

 詳しくは福祉総務課(電話番号 0985-21-1754)までお問い合わせください。

・日ごろ使う杖や補聴器の補助用具や入れ歯等は暗闇でも分かる場所に置きましょう。
・事業所や施設、ケアマネジャーなどに、避難場所や連絡先を知らせておきましょう。
・身元、連絡先を確認できる名札を作成し、常に身につけておきましょう。
・日ごろから近所付き合いをし、隣近所から避難情報や必要な支援が得られるようにしておきましょう。
・認知機能の低下があるかたは、災害時に適切に判断することが難しい場合があります。日ごろから、家族や支援する人と緊急時の対応を話し合っておきましょう。

●安全な避難
・緊急時には速やかに避難しましょう。
・避難のときは、非常もちだしひんだけを持って避難しましょう。

避難を支援する人

●避難行動
・ひとりで避難させることが困難な場合は、隣近所や自主防災組織等と協力し、複数の人で避難させるようにしましょう。
・気持ちを落ち着かせるように、大きな声でゆっくり、避難が必要なことを話してあげましょう。

●避難所での対応
・避難所に着いたら、状況を簡潔に説明して、本人を安心させましょう。
・なるべく、トイレに近い場所を確保してあげましょう。
・避難所では、トイレに行く回数を減らすために水分摂取を控える高齢者もいます。脱水症状を起こさないよう、こまめな水分摂取を促すようにしましょう。
・高齢者は、避難所での生活が長くなると運動不足に陥りがちです。運動不足が続くと心身の機能が低下する恐れがありますので、避難所での仕事を手伝ってもらったり、運動を促したりするよう心がけましょう。

 

2. 視覚障がい者

自分の備え

●日ごろの備え
・家の中の物の配置を確認しておきましょう。
・めがねやはくじょうは、いつも手の届くところに置きましょう。
・正確な情報を収集するために、ラジオをすぐに利用できるようにしておきましょう。予備の電池も備えておきましょう。
・災害時に助けを求めることができるよう、連絡先の点字メモ、メモ用録音機等を準備しておきましょう。
・非常用もちだしぶくろに「視覚障がい者です」と書いておき、周りの人がすぐ気づくようにしておきましょう。
・避難所までの経路を実際に歩いて確認しておきましょう。

●安全な避難
・避難時ははくじょうを持ち、視覚障がい者であることを分かってもらえるようにしましょう。
・周りの状況が分からないときは、大きな声で視覚障がい者であることを告げ、周囲の人に援助を求めましょう。

避難を支援する人

●避難行動
・視覚障がいのある人を見かけたら、声をかけ、安全な場所へ誘導しましょう。
・視覚障がいのある人は視覚による状況の把握が難しいので、情報提供をする際は、言葉で、具体的に、分かりやすく伝え、誘導しましょう。

◎誘導する際の留意点
・自分の肘の上または肩を視覚障がいのある人に片手でつかんでもらい、誘導しましょう。
・方向を示すときは、「右」「左」「前」「うしろ」を伝え、また階段や段差があるときは、いったん停止し「階段か段差」「上りか下り」を具体的に伝えましょう。

●避難所での対応
・全盲や弱視、色覚等、そのかたの障がいの特性を理解し、必要としている支援の内容を確認しましょう。
・避難所の状況をできるだけ正確に分かるよう(特にトイレの位置等)、案内しましょう。
・壁伝いに移動することが多くなるため、生活場所を出入り口近くや壁側にしたり、壁側に物を置いたりしないよう配慮しましょう。
・避難所では、市からの広報や生活に関する情報は、文字で書かれているものが多いため、放送・拡声器等により音声情報を繰り返し流したり、拡大文字を使用したりしてその情報を知らせるようにしましょう。
・盲導犬と離ればなれにならないための配慮や、排せつ場所等の準備が必要です。また、盲導犬を使っているかたの許可なく、食べ物を与えたり、触ったりしないようにしましょう。
・言葉で分かりにくい場合は、目的のものに手で触れてもらうと理解しやすくなります。
・一見不自由がないようでも、色覚に特性がある、視野が狭い、まぶしいところや暗いところが見えにくい弱視等の人もいることを理解しましょう。

※視覚障がい者の中には、聴覚等にも障がいがある人(もうろう者)がいますので、支援にあたっては十分な配慮が必要です。
※点字版については障がい福祉課(電話番号 0985-21-1772)にお問い合わせください。

 

3. 聴覚、音声・言語、そしゃく機能障がい者

自分の備え

●日ごろの備え
・補聴器等の補助用具はいつも手の届くところに置きましょう。
・補助用具及び専用電池(バッテリー)は、予備を用意しておきましょう。
・正確な情報を収集するために、携帯電話や文字情報取得端末機、筆談に必要なメモ、携帯用ホワイトボード、筆記用具を常に用意しておきましょう。
・情報伝達のために緊急会話カードを自分で作って身につけておきましょう。

※緊急会話カードの例
「私は耳が不自由です。避難所を教えてください。」
その他「私の名前はだれだれです。私の代わりにだれだれに電話をかけていただけますか。」
「今、何が起こっているのか、メモに書いて教えてください。」など、
災害時に必要と思われる文面のカードを作っておきましょう。
・夜間の睡眠中の情報伝達をどうするか家族や隣近所の人達と決めておきましょう。
・特に夜間は停電になることを想定し、懐中電灯や蛍光式の筆談器を備えておきましょう。

●安全な避難
・周りの人に自分のことを筆談等で伝え、正しい情報を教えてもらうようにしましょう。

避難を支援する人

●避難行動
・聴覚障がいのある人は、音声の情報が入らないため、的確な判断や避難行動をとることが困難です。
手話や筆談、こうわ、緊急会話カードにより、情報を伝え、誘導しましょう。
・聴覚障がいのある人は、背後の様子を捉えにくいので、相手の視野に入るか、軽く触れて合図をしましょう。正面から口をやや大きく動かし、ゆっくり話せば理解できる人もいます。
・同時に複数の人が話さないようにしましょう。

●避難所での対応
・トイレ、水、電気等生活に関わる重要な情報は、大きく、分かりやすい内容で壁に張り出したり、ホワイトボードなどを使って掲示しましょう。
・避難者の中に、手話通訳者、要約筆記者がいないか呼びかけをし、支援の手助けをお願いしましょう。
・そしゃく機能障がいの人は、食事の配慮が必要な人もいるので、本人に確認しましょう。

※聴覚障がい者の中には、視覚等にも障がいがある人(もうろう者)がいますので、支援にあたっては十分な配慮が必要です。

◎聴覚障がい者とのコミュニケーション
手話…手の動きだけでなく、体や目、口の動き、顔の表情を使って話をしましょう。
筆談…長い文章は避け、箇条書きで必要なことのみを書くようにしましょう。
こうわ…相手の唇の形や動きを読み取って相手の言葉を理解する方法です。ゆっくりはっきりと口を動かして話しましょう。

 

4. 肢体不自由児・者

自分の備え

●日ごろの備え
・居住スペースは、避難のしやすい1階を選びましょう。
・実際に車いすや歩行器具を使い、避難経路や所要時間を確認しておきましょう。
・杖などの補助用具は暗闇でも分かる場所に置きましょう。
・介助している人の不在に備え、近所の人に協力や介助を依頼しておきましょう。
・避難時に本人の移送や医療機器の運搬が必要なかたは、医療機関や家族と話し合っておきましょう。
・非常持出品の中に介助用品や医療的ケアに必要なものを入れておきましょう。

*車いす使用者
・タイヤの空気圧は定期的に点検しておきましょう。
・車いすが使用できないときのために、それに代わる杖、幅広いひも等を用意しておきましょう。

*電動車いす使用者
・電動車いすのバッテリーは、使用後必ず充電し、常温で保管しましょう。
・タイヤの空気圧は定期的に点検し、延長コードを電動車いすのポケットに用意しておきましょう。

●安全な避難
・車いすのかたは、事前に確認したルートで避難の誘導をお願いしましょう。
・車いすに乗っているときに大きな揺れを感じたら、家具等からなるべく離れて、車いすのブレーキをかけ、座布団等で頭部を守りましょう。

避難を支援する人

●避難行動
・支援する人は、家具の転倒や落下に気をつけながら、本人を出入り口に近い安全な場所へ移動させましょう。
・移動することが危険な状況では、消防団や救急車等の協力を求めましょう。
・歩行の手助けには、手をつなぐ、腰に手を回す、ベルトをつかむなどの方法があります。どのような手助けが良いかは、本人や家族に尋ねましょう。
・車いすやストレッチャーで移動させる場合は、周りの人に声をかけ手伝ってもらいましょう。

◎支援する際の留意点
・車いすを動かすときには、必ず「動かします」などと声をかけましょう。
・車いすを押すときには、上りは前向きに、下りは後ろ向きにするのが安全です。

●避難所での対応
・車いすが通れるよう、可能な限り幅80cm、回転する場所では直径150cmの通路を確保しましょう。
・障がい者用トイレがなく支障がある場合は、避難所の職員に連絡しましょう。
・家族の話も聞きながら、本人が必要とする支援を行いましょう。

 

5. 重症心身障がい児・者

自分の備え(介助者の備え)

●日ごろの備え
・家族や日ごろ介助している人が外出しているときの災害発生に備え、隣近所の人に万一の際の協力や介助を依頼しておきましょう。
・非常もちだしひんの中に介助用品や医療的ケアに必要なものを入れておきましょう。
・避難所によっては、車いす用スロープや空調設備がないところがあります。あらかじめ、避難予定の避難所の設備を確認しておきましょう。
・医療機器等の外部バッテリーを準備し、バッテリーの持続時間を確認しておきましょう。
・ライフラインが寸断された場合に備え、アンビューバッグ(できれば自家発電機も)を用意しておきましょう。
※アンビューバッグとは、口腔よりマスクを使って他動的に換気を行うための医療機器です。

●安全な避難
・避難時に医療機器等の運搬に手助けが必要なかたは、事前にどういった機関に支援を求めるか、考えておきましょう。
・医療的ケアが必要で、避難所への避難が困難なかたは、あらかじめ、かかりつけの医療機関に相談しておきましょう。

避難を支援する人

●避難行動
・車いすやストレッチャーでの移動に人手が必要なため、介助者に声をかけて手伝いましょう。

●避難所での対応
・家族や介助をしているかたに必要な支援を尋ねましょう。
・コミュニケーションをとるときは、本人にあった方法で行いましょう。(アイコンタクト、スキンシップ、口の動き等)
・体温の調整が苦手なので、室内の温度に配慮しましょう。
・手足が細く、骨がもろくなっているかたが多いため、介助時に配慮しましょう。
・たんの吸引や人工呼吸器、酸素ボンベの管理等、医療的ケアが必要な場合があります。
・医療的ケアが必要なかたには、緊急的に医療機関への連絡や移送が必要になる場合があります。

◎重症心身障がい(重度の重複障がい)とは
重度の肢体不自由と重度の知的障がい等が重複した状態を言います。手や足等に重複した障がいと重度の知的障がいがあるため、自力で移動したり座った状態を保ったりすることが難しく、ほとんどのかたは常に介助が必要です。

 

6.知的障がい児・者

自分の準備

●やっておくこと
・のんでいる くすりの せつめいがきや、おくすりてちょうを コピーして、もって おきましょう。
・さいがいが おきたときに てつだってほしいことや、じぶんのなまえ・れんらくさき・いつもいっているびょういんめいを かいた カードをつくり、 もって おきましょう。
※緊急連絡用カードはこのほんにはさみこまれているものです。
詳しくは福祉総務課(電話番号 0985-21-1754)までお問い合わせください。
・のんでいるくすりや、のみみずを 3にちぶんぐらいと、しょうがいしゃてちょうの コピーを じゅんびしておきましょう。
・ぼうさいくんれんに できるだけ、さんかしましょう。

●ひなんするとき
・ひとりに ならないよう、かぞくや まわりのひとと いっしょにひなんしましょう。

避難を支援する人

●避難行動
・日ごろから、緊急時に備えた行動を本人がとれるように話し合っておきましょう。
・避難するときは、気持ちが動揺しているので、気持ちを落ち着かせるようにして、まずは身の安全を守るように指示しましょう。
・机の下にもぐったり、頭を守る指示が理解できるようならば、手を引いて誘導したり、頭を覆うように指示しましょう。
・本人を驚かせないよう落ち着いた声で話しかけ、動揺している気持ちを落ち着かせ、冷静に避難できるようにしましょう。

●避難所での対応
・状況を簡潔に説明して、本人を安心させ、必要な指示をしましょう。
・分かりやすい言葉で具体的に繰り返し説明しましょう。
・知的障がいがある人の中には、環境の変化を理解できずに気持ちが混乱したり、状況に合わせた行動ができなかったりする人がいます。話しかけて伝わりにくい場合は、ゆっくり話したり、身振り手振りや絵を描く、実物を見せるなど具体的に示しましょう。
・避難所では不安や孤立感を感じさせないように、できるだけ家族や周囲の人と一緒に過ごせるよう配慮しましょう。
・可能な場合、情緒の安定を図れるスペースを確保しましょう。

 

7. 発達障がい児・者

自分の備え

●日ごろの備え
・服用している薬の処方箋やお薬手帳、薬局からの投薬説明文をコピーして、常に身につけておきましょう。
・ヘルプサインの出し方を、家族と一緒に練習しておきましょう。
・「聴覚過敏があります。静かな場所に行かせてください。」というように、苦手さと対応方法について分かりやすいカードを作っておき、非常もちだしぶくろに入れておきましょう。
・緊急連絡用カードを記入して常に身につけておきましょう。
緊急連絡用カードはこのマニュアルにはさまれているものです。
詳しくは福祉総務課(電話番号 0985-21-1754)までお問い合わせください。

●安全な避難
・見た目には障がいを理解されにくいことが多く、わがままと叱られたりすることもあるかもしれません。「発達に課題があるので」とか「感覚の過敏さで困難があります」と伝え理解者となってもらいましょう。
・日ごろから、緊急時に備えた行動をとれるように支援する人と話し合っておきましょう。

避難を支援する人

●避難行動
・孤立しないように家族や周囲の人と一緒に避難するように伝えましょう。

●避難所での対応
・分かりやすい言葉で具体的に繰り返し説明しましょう。話しかけて伝わりにくい場合は、ゆっくり話したり、身振り手振りや絵を描く、実物を見せるなど具体的に示しましょう。
・日常との違いに混乱し、情緒不安定になることが考えられます。できるだけ刺激の少ない環境を作るように努めましょう。

 

8. 精神障がい者

自分の備え

●日ごろの備え
・服用している薬の処方箋やお薬手帳、薬局からの投薬説明文をコピーして、常に身につけておきましょう。
・服用している薬や飲料水を3日分程度、障がい者手帳等のコピー、かかりつけ医の連絡先や緊急連絡先等を書いたメモを準備しておきましょう。
・緊急連絡用カードを記入して常に身につけておきましょう。
緊急連絡用カードはこのマニュアルにはさまれているものです。
詳しくは福祉総務課(電話番号 0985-21-1754)までお問い合わせください。

●安全な避難
・孤立してしまうことがないよう、家族や周囲の人と一緒に避難するようにしましょう。
・日ごろ服用している薬やそのメモを忘れずに持っていきましょう。
・混乱して自分で決められないときは、隣近所の人に避難の誘導を頼みましょう。

避難を支援する人

●避難行動
・避難するときは、気持ちが動揺しているので、気持ちを落ち着かせるようにして、まずは身の安全を守るように指示しましょう。
・机の下にもぐったり、頭を守る指示が理解できるようならば、手を引いて誘導したり、頭を覆うように指示しましょう。
・日ごろから服用している薬や緊急連絡用カード、障がい者手帳を携帯するよう指示しましょう。
・精神障がいがある人からの依頼があれば、最寄りの医療機関を教えたり、連絡をとったりしましょう。医療機関から指示があれば、それに従い、以後の対処に協力しましょう。
・相手を驚かせないよう落ち着いた声で話しかけ、動揺している気持ちを落ち着かせ、冷静に避難できるようにしましょう。
・孤立しないように家族や周囲の人と一緒に避難するように伝えましょう。

●避難所での対応
・避難所では、日常との違いに混乱し情緒が不安定になることが考えられます。また、多くのかたとの共同生活をするため、周囲との協調が難しくなることが考えられるので、できるだけ刺激の少ない環境を作るように努め、周囲の方が思いやりを持って支援しましょう。
・避難所では不安や孤立を感じさせないように、できるだけ家族や周囲の人と一緒に過ごせるよう配慮しましょう。

 

9. 内部障がい者

自分の備え

●日ごろの備え
・服用している薬の処方箋やお薬手帳、薬局からの投薬説明文をコピーして、非常もちだしぶくろに入れておきましょう。
・緊急連絡用カードには、病名、主治医、服用している薬、使用している医療機器、医療機器の設定に関する情報等できるだけ、詳しく分かりやすく記入しておきましょう。
  緊急連絡用カードはこのマニュアルにはさまれているものです。
詳しくは福祉総務課(電話番号 0985-21-1754)までお問い合わせください。

●安全な避難
・避難情報が出された場合は、できるだけ早く医療機関に連絡し、対処方法の指示を受けるようにしましょう。
・障がいによっては、心肺への負担が大きく、病状の急変を引き起こす恐れがあります。周囲の状況を確かめ、安全な場所に移動し援助を依頼しましょう。
・在宅酸素療法をしている人は、酸素吸入をいったん止めて、火災の危険性がないことを確認しましょう。火災が発生している場合は、酸素吸入を止めて安全な場所へ移動し、援助を依頼しましょう。

【心臓機能障がいのかた】
◎ペースメーカー、ICD(植え込み型じょさいどうき)、CRT(心臓再同期療法)ペースメーカーを装着しているかた
・機器が故障したときの対応、緊急時の連絡方法等を、かかりつけの医療機関や機器メーカーに相談しておきましょう。
・ペースメーカー手帳など、医療機関名、担当医、機器メーカー名、設定記録が記入されているものを常時携帯しましょう。
・服用している薬もお薬手帳に記入しておきましょう。

【じん臓機能障がいのかた】
・透析が受けられなくなった場合に備え、食事の摂取方法や県外の医療機関での透析等、日ごろからかかりつけの医療機関とよく話し合っておきましょう。

【呼吸器機能障がいのかた】
◎在宅酸素療法を受けているかた
・予備の酸素ボンベ、酸素キャリーを準備し、切り替え方法を確認しておきましょう。
・かかりつけの医療機関に酸素の必要度(酸素を使用しなくても大丈夫な日数)等を確認しておきましょう。
・酸素チューブ等の医療材料は、数日分の予備を用意しておきましょう。

◎人工呼吸器を使用しているかた
・外部バッテリーを準備し、バッテリーの持続時間を確認しておきましょう。
・ライフラインが寸断された場合に備え、アンビューバッグとできれば自家発電機を用意しておきましょう。

◎ネブライザー(薬剤を経口吸入するために液体の薬剤を噴射する装置)を使用しているかた
 ・バッテリーの予備を用意しておきましょう。
 【ぼうこうまたは直腸機能障がいのかた】
・ストーマ用装具の予備(最低10日分)を用意し、携帯する習慣を持ちましょう。
・ストーマ用装具のメーカーや販売店の連絡先を確認しておきましょう。
・ストーマ用装具やストーマケアに必要な備品等の保管は、持ち出しやすいところに分散しておきましょう。
・非常用カード(オストミーカード)に必要事項を書き、障がい者手帳・健康保険証と共に常時携帯しましょう。
・緊急時に使用中の装具が入手できるとは限りません。違う装具も使えるようにしておきましょう。
・オストメイト対応トイレのある指定避難所を確認しておきましょう。

避難を支援する人

●避難行動
・身近にいる家族は、日ごろから避難場所、避難手段について、地域の関係機関と連携し確認しておきましょう。
・在宅で使用するアンビューバッグや酸素ボンベなどの医療機器の取り扱いには、特定の人だけではなく、家族、介助者など複数が習得し使用できるようにしておきましょう。
・障がいのある人から依頼があれば、医療機関に連絡したり、以後の対処について指示を受けたりするなどの支援をしましょう。

●避難所での対応
・医療行為が受けられなくなると生命に関わる人がいるため、医療行為の必要な場合には、早急に受け入れ病院の確認や移送手段の確保に協力しましょう。
・器具の消毒や交換に必要な、清潔なスペースの確保に配慮しましょう。
・食事についての配慮が必要か本人に確認しましょう。
・オストメイトの人には、トイレの使用に配慮しましょう。
・内部障がいのある人は、外見からは分かりにくいため、本人から身体の状況や生活上の注意事項の申し出があった場合は、避難所での対応に配慮しましょう。

 

10. 難病患者

難病患者の場合、その対応について専門的な知識が必要となりますので、災害時の医師との連絡については、事前に十分相談しておく必要があります。
日ごろの備えとして、通常の非常もちだしひんに加え、特定疾患受給者証と健康保険証のコピーも用意しておきましょう。

※以下の人は、事前に参考ページを確認しておきましょう。

難病患者で視覚障がいのある人・・・・・・・・・・・・・・・ 第3章2.視覚障がい者のページ
難病患者で聴覚、音声・言語、そしゃく機能障がいのある人・・ 第3章3.聴覚、音声・言語、そしゃく機能障がい者のページ
難病患者で肢体不自由のある人・・・・・・・・・・・・・・・ 第3章4.肢体不自由児・者のページ
難病患者で内部障がいのある人・・・・・・・・・・・・・・・ 第3章9.内部障がい者のページ

 

11. 妊産婦・乳幼児

自分の備え

●日ごろの備え
・次のものをすぐに持ち出せるようにしておきましょう。
親子(母子)健康手帳・妊婦健康診査助成券・つぐみセット(つぐみセットとは、乳幼児健康診査受診票、予防接種予診票が綴られた冊子です。)・健康保険証・乳幼児医療費受給資格証・診察券・(母子共に)お薬手帳
・乳児については日ごろ使っているミルク・離乳食・オムツなども大人の食料と同様に持ち出せるようにしておきましょう。
・身の回りの物の他に、乳幼児のお気に入りのおもちゃなどを一緒に持ち出せると避難先での不安軽減に役立ちます。
・妊娠中の人は、お腹を覆うひざ掛けのようなものを非常もちだしぶくろに入れておくと役立ちます。
・妊娠中の人で高血圧や糖尿病等、治療や食事制限のある人はかかりつけ医と災害時の対応についても話し合っておき、内服薬・お薬手帳を持ち出せるようにしておきましょう。

●安全な避難
・妊娠初期・後期・産後等、思うような行動がとれず避難に不安を感じる場合は、周りの人や、民生委員・児童委員等に知らせておきましょう。
・妊娠中の人は、焦らず転ばないように十分注意して避難しましょう。
・避難先では妊娠中であることを伝え、具合の悪いときは早めに申し出て配慮してもらいましょう。

避難を支援する人

●避難行動
・常に言葉をかけるなどして、妊産婦、乳幼児の不安を取り除くよう努めましょう。
・乳幼児と一緒に避難している人の荷物を持つなどして、保護者に乳幼児の手を引いてもらいましょう。

●避難所での対応
・妊娠中は不安な気持ちになりやすく、体調の変化を起こしやすいことが考えられます。また、乳幼児の泣き声を周りの避難者への迷惑になると考える人もいるので、避難所に和室やこ部屋があれば優先的に使用してもらいましょう。
・乳幼児は環境の変化を敏感に察知して不安な気持ちになりやすいので、落ち着いた口調で話すなど不安を和らげるようにしましょう。

 

12. 保育園児・幼稚園児・認定子ども園児・小学生

保護者の備え

●日ごろの備え
・次のものはいつも持ち歩くとともに、家でもすぐに持ち出せるようにしておきましょう。
親子(母子)健康手帳・健康保険証・診察券・乳幼児医療費受給資格証・お薬手帳
 
・アレルギーや持病がある場合、普段からかかりつけ医と薬や食べ物について話し合い、明記しておきましょう。
・子どもを連れて避難する場合に、非常もちだしひんをどの程度持つことができるか確認しておきましょう。
・園や学校の緊急連絡体制を確認しておきましょう。
・災害時、園や学校の方が安全な場合があります。二次災害を防止するために、子どもの安全を確認後、速やかに自分の命を守る行動をとりましょう。そして、安全が確認できた後に子どもを迎えに行きましょう。
・どこにいても子ども自身が自分の命を守る行動がとれるよう、非常時の行動の仕方や避難場所について話し合っておきましょう。

●安全な避難
・子どもが複数いるなど避難に不安を感じる場合や、保護者が不在になる時間がある場合には、周りの人や民生委員・児童委員等に知らせておきましょう。
・学校の登下校中での避難を想定して、日ごろから、避難所や避難経路を家族で確認しておきましょう。

避難を支援する人

●避難行動
・保護者とはぐれないよう、手をつないで避難できるように支援しましょう。

●避難所での対応
・普段よりも近くにいたがったり、話しかけてきたりするときには、受け止め、共感してあげましょう。
 ・避難所でも、普段の生活のリズムで過ごすことができるよう配慮し、子ども達のストレスを和らげる工夫をしましょう。

 

13.日本語が不自由な外国人

自分の備え

●日ごろの備え
・在住外国人向けホームページや携帯電話サイトにアクセスし、災害時の情報伝達方法など、必要な情報を入手しておきましょう。
・各地区で実施する防災訓練に参加しましょう。
・避難場所を事前に確認しておきましょう。
・パスポートや在留カードはすぐに持ち出せるようにしておきましょう。

●安全な避難
・近所の人と安全を確かめ合い、協力して避難所に誘導してもらいましょう。
・外国語ができるかたがいれば通訳をお願いしましょう。    

避難を支援する人

●避難行動
・日本語が不自由な外国人が近くにいれば、可能な限り通訳などの支援をしましょう。

◎宮崎市国際交流協会では、各関係機関、在住外国人団体と連携して、日本語が分からない外国人への災害時における情報伝達や情報提供のための連絡網を構築しています。
関連資料については、宮崎市国際交流協会にお問い合わせください。

・お問い合わせ先:宮崎市国際交流協会 電話 0985-21-1719
・宮崎市国際交流協会ホームページ http://www.miyazaki-mcia.jp/ 
・宮崎市国際交流協会フェイスブック  https://www.facebook.com/miyazaki.mcia

 

資料編

1 行政窓口一覧

・防災全般、災害時の応急対策に関すること……危機管理課 電話番号(21-1730)FAX (25-2145)
・自主防災組織、避難訓練に関すること……地域安全課 電話番号 (44-2802)FAX  (25-2145)

・高齢者の支援に関すること…………長寿支援課・介護保険課
長寿支援課 電話番号 (21-1773) FAX (31-6337)
介護保険課 電話番号 (21-1777) FAX (31-6337)

・障がい者の支援に関すること………障がい福祉課
電話番号 (21-1772) FAX (21-1776)

・子どもの支援に関すること…………保育幼稚園課・子育て支援課・親子保健課
保育幼稚園課 電話番号 (21-1774) FAX (27-0712)
子育て支援課 電話番号 (21-1765) FAX (27-0752)
親子保健課 電話番号 (73-8200) FAX (29-5208)

・妊産婦の支援に関すること…………親子保健課・医療介護連携課
親子保健課 電話番号 (73-8200) FAX (29-5208)
地域保健課 電話番号 (29-4102) FAX (61-1210)

・難病患者の支援に関すること………健康支援課・親子保健課
健康支援課 電話番号 (29-5286) FAX (29-5208)
親子保健課 電話番号 (73-8200) FAX (29-5208)    

・精神障がい者の支援に関すること…障がい福祉課・健康支援課・医療介護連携課
障がい福祉課 電話番号 (21-1772) FAX (21-1776)
健康支援課 電話番号 (29-5286) FAX (29-5208)
地域保健課 電話番号 (29-4102) FAX (61-1210)

・災害ボランティアに関すること……文化・市民活動課
電話番号 (21-1835) FAX (20-1564)

・災害の復興・支援に関すること(本マニュアルに関すること)………福祉総務課
電話番号 (21-1754) FAX (20-3215)

※外国人の支援に関すること…………宮崎市国際交流協会
電話番号 (21-1719) FAX (21-1733)

 

2 地域自治区別 指定避難場所一覧

令和2年4月現在

○中央東の指定避難所
宮崎小学校、日本郵便(株)宮崎中央郵便局、宮崎市役所(会議棟)、江平小学校、宮崎東中学校、男女共同参画センター、宮崎森林管理署、宮崎東地区交流センター、日向学院、宮崎県体育館、宮崎県自治会館
    
○中央西の指定避難所
宮崎県医師会館、宮崎商業高校、西池小学校、宮崎西中学校、宮崎県福祉総合センター、附属小学校、附属中学校、宮崎公立大学(体育館)、南九州大学・南九州短期大学、宮崎市旧中部事務所

○小戸の指定避難所
小戸保育所、小戸小学校、国土交通省宮崎河川国道事務所

○大宮の指定避難所
みなみかた保育園、平和が丘自治公民館、平和が丘児童センター、池内小学校、大宮小学校、大宮中学校、大宮公民館、花ヶ島公民館、宮崎市北部老人福祉センター、宮崎市青少年プラザ体育館、宮崎大宮高校
    
○東大宮の指定避難所
東大宮小学校、東大宮中学校、東大宮地区コミュニティーセンター、光明保育園、村角町公民館、宮崎東小学校

○檍の指定避難所
宮崎市中央公民館、宮崎市総合体育館、宮崎学園中学校・宮崎学園高校、宮崎中学校、潮見小学校、宮崎海洋高校、山崎農村研修センター、檍北小学校、特別養護老人ホームこうじゅえん、宮崎県教育研修センター、新別府町自治公民館、檍中学校、宮崎市檍公民館、檍小学校、北中自治公民館、檍児童センター、宮崎地区交流センター、宮崎港小学校

○大淀の指定避難所
大淀小学校、大淀中学校、宮崎工業高校、大淀公民館、宮崎市総合福祉保健センター、古城農村研修センター、古城小学校、源藤自治公民館、宮崎南小学校、太田自治公民館、古城老人いこいの家

○大塚の指定避難所
大塚町中区自治公民館、多宝寺、大塚中学校、大塚公民館、大塚小学校、宮崎西高校、江南小学校、

○大塚台の指定避難所
宮崎西小学校、大塚台西3丁目地区コミュニティーセンター、大塚台児童センター

○生目台の指定避難所
生目台中学校、生目台東小学校、生目台西小学校

○小松台の指定避難所
小松台小学校、桜ヶ丘集会所

○赤江の指定避難所
赤江小学校、宮崎農業高校、吉永センター、鵬翔高校、宮崎市南部老人福祉センター、宮崎市障がい者体育センター、恒久小学校、下城ケ崎自治公民館、赤江東地区交流センター、宮崎市南部記念体育館、共同利用施設南赤江センター、赤江東中学校、田吉自治公民館、浜畑自治公民館、赤江地域センター、宮崎航空大学校、共同利用施設空港南センター、飛江田団地集会所、緑松体育館、赤江中学校、共同利用施設月見ケ丘六次センター、共同利用施設月見ケ丘センター、宮崎南高校、特別養護老人ホームヴィラ・サザン、山崎台センター、本郷小学校、共同利用施設津和田センター、城ノ下・池田自治公民館、宮崎市赤江老人福祉センター、本郷公民館、本郷中学校、宮崎県消防学校、宮崎第一中学高等学校、国富小学校、西山崎センター、宮崎県立看護大学、希望ヶ丘自治公民館、宮崎液化ガス 宮崎事業部

○木花の指定避難所
JA宮崎中央木花支店、木花公民館、木花小学校、加江田自治公民館、えんなんじ、宮崎市自然休養そんセンター、宮崎大学、木花中学校、学園木花台小学校、宮崎県総合運動公園、宮崎県青島青少年自然の家、鏡洲小学校、島山地区複合型津波避難施設

○青島の指定避難所
がんせんじ、青島浄化センター2階、青島中学校、内海小学校、青島地区交流センター

○住吉の指定避難所
青水自治公民館、住吉南小学校、宮崎北高校、宮崎県立明星視覚支援学校、住吉小学校、宮崎日大学中学校・高等学校、住吉公民館、住吉中学校、住吉児童センター、日章学園高校、広原体育館、北部営農研修センター、四本松営農研修センター、金吹山自治公民館

○生目の指定避難所
生目南中学校、生目南公民館、生目小学校、生目公民館、しも富吉自治公民館、かみ富吉自治公民館、有田ふれあい館、跡江自治公民館、生目中学校、下小松自治公民館、生目の杜運動公園

 ○北の指定避難所
じきじゅんじ、上野自治公民館、瓜生野小学校、西部地区農村環境改善センター、大淀川学習館、宮崎北中学校、平松自治公民館、倉岡児童館、倉岡小学校、糸原自治公民館、金崎コミュニティーセンター

○佐土原の指定避難所
佐土原保健センター、久峰中学校、佐土原総合文化センター、佐土原体育館、佐土原武道館、広瀬西小学校、広瀬小学校、広瀬中学校、佐土原高校、佐土原小学校、佐土原中学校、佐土原西体育館、那珂地区公民館、黒田地区学習等併用施設、佐土原地区交流センター、広瀬地区交流センター、佐土原地域福祉センター

○田野の指定避難所
田野小学校、田野西地区公民館、七野小学校、田野中学校、田野体育館、田野文化会館

○高岡の指定避難所
共に学ぶ森管理棟、旧去川小学校、内山農村研修センター、高岡小学校、高岡れんしかん道場、高岡地区農村環境改善センター、高岡総合支所庁舎、高岡中学校、高岡福祉保健センター「穆園館」、天ヶ城公園 体育館、東高岡地区体育館、サンスポーツランド高岡、穆佐体育館、農業団地センター、穆佐小学校、宮水流公民館、高岡交流プラザ、(株)共立電機製作所

○清武の指定避難所
清武小学校、清武中学校、清武体育館、JA南宮崎営農センター、大久保小学校、清武地区交流センター、加納小学校、加納中学校、加納スポーツセンター、清武総合福祉センター、加納地区交流センター

*指定避難所とは

家屋が被災したときや、浸水が予想されるとき等に避難する、市が指定した施設です。
開設する場合は、テレビ・ラジオ、市防災メール、市ホームページ、市の広報車や、自治会等から知らされます。
(※指定避難所は、洪水ハザードマップ、津波ハザードマップ、市ホームページでも確認できます。)

*福祉避難所とは

災害発生時に指定避難所での生活が困難で、医療機関への入院や介護施設の入所に至らない高齢者や障がいのある人等の、要配慮者に配慮した環境で、避難生活を送れる施設が福祉避難所です。
ただし、福祉避難所は、災害時に必要に応じて開設される二次的避難所であり、最初から避難所として利用することはできません。
(※福祉避難所は津波ハザードマップ、市ホームページで確認できます。)

*津波避難ビルとは

津波浸水予想区域内にいる場合、一時的に緊急避難する施設です。津波が発生した場合、浸水予想区域外への避難が困難な場合は、津波避難ビルの上階に避難してください。
(※津波避難ビルは津波ハザードマップ、市ホームページで確認できます。)

 

 

発行

宮崎市役所 福祉部 福祉総務課
住所 〒 880-8505 宮崎市橘通西1丁目1番1号
電話番号 0985-21-1754 FAX 0985-20-3215
平成31年1月現在

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