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市長コラム令和5年6月号

 昨年9月に宮崎市を襲った台風14号は、大雨や強風による被害、長期間の停電など一部の市民の皆さんへ少なからぬ影響を与えました。

 市役所も災害対策本部を立ち上げ、私も初めて市長室で寝泊まりをしましたが、3日間の対応のなかで多くの気づきを得ました。

 浸水想定箇所での汲み上げポンプの準備、災害現場と本部との情報共有体制、避難所での生活環境、停電への備えなど、改善すべき点も見えてきました。

 ただ、非常時には市民の皆さん一人ひとりの初動と備えが最も重要です。非常食や衛生用品に加え、携帯トイレの用意も万全でしょうか。平成28年の熊本地震では、避難所において水洗トイレが機能せず、たちまち大問題になったようです。ネットショップや小売店では防災セットとして用意されていますので、家族に必要なものを必要な数だけ備えておくよう今一度ご確認をお願いします。

 緊急事態の際、市長である私はどうやって市役所へ駆けつけるのか、携帯が通じず移動手段がない場合はどうすればいいのか、そうした細かい点も決まっていなかったので、関係部署と協議を重ねて決めさせて頂きました。

 皆さんもいざという時、具体的にどう動くのか、細かいところまでご家族と話し合っておくことをおすすめします。

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