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令和4年7月7日市長定例記者会見

目次

令和4年7月7日市長定例記者会見動画

●発表事項

1 新型コロナウイルス感染症について

(1)新型コロナウイルス感染症の感染状況について

(2)新型コロナウイルスワクチン接種について

2 『デジタルチャレンジ宣言』について

 住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金を支給します

令和4年7月7日市長定例記者会見動画

会見動画(市公式YouTube)をご覧いただけます。

 

発表事項

1 新型コロナウイルス感染症について

(1)新型コロナウイルス感染症の感染状況について

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すでに報道や県からの発表にありますように、感染者が非常に急増しています。
この波を、本市本県において第8波というのか、全国に合わせて第7波というのかわかりませんけれども、先日の波に続いて、明らかな感染の波が迫っているという状況です。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数266.2人ということで、宮崎・東諸県圏域もオレンジ圏域から赤圏域へ移行しました。

すでに県も言われているように、医療警報の発令も視野に入ってきている状況と聞いています。
病床使用率も13%台に伸びてきており、妊婦さんや透析の患者さん、また、高齢の患者さんで、酸素を必要とするような重症化の兆しのある方、そうした方々が入院ベッドを埋め始めている状況です。

何とか、通常診療が支障を受けないような形で、この感染者自体の抑制、それから重症化の抑制そして検査治療体制、様々な方法で感染対策に当たっていきたいと考えています。
 

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本市の6月1日から6月30日の1ヶ月間の感染者の情報をまとめました。

この1ヶ月間の新規感染者の状況では、特に10歳未満そして10代、20歳未満の方々だけで40%強を占める、非常に若年者の皆さんで感染が流行している。さらに、その子供たちと同居している家庭内でもかなり感染の確率が高く、30代40代、親世代も家庭内で合わせて感染しているというケースも多く見られています。

 
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クラスターの発生状況としては、約4割が幼稚園や保育所等、就学前の現場で起こっています。

それに次いで、3割程度が小学校・中学校・高校等の現場で、スポーツ・部活等の現場でやや目立っているような印象です。

 

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これは先日、県から発表されましたがBA.5が県内で確認されています。

本市の中でも確認されていると理解しておりますが、これは従来のBA.2よりも、感染力が高いということが徐々にわかってきています。

重症化させるリスクはまだはっきりしていない、もしくはBA.2と同じ程度かと言われておりますが、少なくとも感染させる力というものは従来の株より強いと思われますので、警戒が必要と理解しております。

 (2)新型コロナワクチン接種について

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6月の1ヶ月間でワクチンと感染者の関係について、あくまで本市の状況を参考としてまとめたものです。

前提として非常に重要なことは、ワクチンの感染予防効果、発症予防効果または重症化予防効果というものは、すでに質の高い科学雑誌において、様々な研究によって明らかにされていますので、そうした論文に掲載されている厳密な研究というものを一番の参考にされたいと思っていますが、ただ身近な本市の状況として、本当にワクチンが感染者の発症、感染するかどうかに関係しているところでいうと、それは明らかな違いが見られていることを参考までに説明します。

この1ヶ月間、感染された方々の中で全くワクチンを打っていない未接種の新規感染者の方々が967人いました。
一方で、3回接種まで終えた方々が640人いました。

それぞれの母数が、未接種者数の場合9万2947人、そして3回接種を終えられた方々が約23万人ということで、その母数の中で感染をした方々を分子として、感染率というものを割り出したところ、それぞれ感染率は1.04%と0.28%です。

本市で届け出がある感染者の方々は、症状がなくて拾い上げたというよりも、医療機関を受診して発生報告が上がってきている方々が今ほとんどですので、およそもう発症率と考えていただいて構わないと思いますが、ワクチンの未接種者と3回接種の方で、感染率という数字でいえば4倍近く違いが出ています。

普段、毎年打っているインフルエンザのワクチンでいうと、我々医療現場ではよく「だいたい50%程度の発症予防効果です」ということを説明します。

つまり、「打ったとしてもかかる方はいますが、打たない人に比べて感染する確率が半分になりますよ」という説明を、インフルエンザのワクチンの場合はよくさせていただいておりますが、今回も3回接種に関しましては、未接種者の方に比べて約4分の1程度になるということで、それは非常に高い発症予防効果があるんじゃないかなと受けとめております。

これが、2回接種の場合、発症率が0.9%程度と割り出されましたので、やはり2回接種だけでとどまっている方は、ほとんど未接種者と変わらない発症確率にとどまっていると理解いただきたいと思っています。

今回、本市におけるこの最新の1ヶ月間の感染状況を見ていると、3回接種まで終えることで、効果が出ているんじゃないかなと考えています。
これがBA.5で全く同じかというと、これはまだ分からないところではありますが、少なくとも3回接種の発症予防効果は本市でも認められていると言えます。

そして、もし3回接種したとしても、640人の方々は感染をしていますので「3回接種してもかかったじゃないか」と言われる方が、これぐらいの数は確かにいるんですが、「全体として統計を見た時にやはり、感染率はぐっと下がっていますよね」という話ができるかなと思っています。

そして、2回しか打っていない方は、3回目接種の検討をお願いしたいです。

 

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全市民の中で、20代・30代はまだ4割の方々しか3回接種を打っていません。

高齢の方々はおよそ90%超えておりますが、高齢の方々は感染すると重症化しやすいので、できるだけ100%に近づけていきたいと考えています。

さらに、5歳から11歳に関しては、10%台半ばにとどまっている状況です。

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3回目の接種対象者を分母としたときのグラフです。

30代以下の接種率が依然として低い状況は変わりません。

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4回目接種について改めての説明です。

60歳以上の多くの市民の方々に4回目接種のワクチン接種券が届いていると思います。
接種券が届いたら、積極的に接種をお願いいたします。対象者の4回目接種は、努力義務になっています。

重症化予防という目的でございますが、最新の医学研究などでも発症予防効果も認められているというような結果も出てきていますので、積極的に接種をお願いします。

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基礎疾患のある方々や、重症化リスクが高いと医師が判断された方々に関しましても、しっかり申請をしていただいて、接種をしていただくようにお願いしたいと思います。

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集団接種(3回目・4回目)の接種に関して、毎週木曜日と土曜日で集団接種体制を維持していきたいと考えています。

場所はカリーノで、接種するワクチンはモデルナ社製でございますが、7月9日(土)、30日(土)はファイザー社製も用意したいと考えています。

予約なし接種も引き続き、午前午後で用意しておりますので、ぜひお越しください。

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さらに、ファイザー社製ワクチンを用いた3回目接種の夜間帯接種を、7月・8月に設けることにしました。

7月30日から8月の金曜日・土曜日の夜間帯も、ぜひ3回目接種として利用していただきたいと考えております。

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武田社製のワクチンが利用可能になりました。

国産ワクチンを待ちたい等の声が、特に若い世代で多かったのですが、今回の武田社ワクチンは国産のワクチンで、従来のインフルエンザワクチンと同じ「組み換えたんぱくワクチン」です。

さらに従来のモデルナ、ファイザーに比べて、発熱といった副反応もかなり低くなっているとの報告を聞いております。ぜひ、武田社ワクチンもご検討いただきたいと考えています。

接種できる医療機関は、市内では26の医療機関です。
ホームページで確認をいただいて、それぞれの医療機関にお電話でご確認ください。
場合によっては、新規の予約に関しては少し待つ状況になるかもしれません。

ぜひ、初回接種まで踏み切れなかった方々は、武田社ワクチンの活用もお願いしたいと考えています。

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子どものワクチンについて、6月22日に日本小児科医会からもメッセージが発出されています。

時に重症化したり、命を落とすようなケースも認められます。
また、ワクチン接種後の副反応は全体として軽い傾向が認められており、ワクチンを接種して重症化を防ぐ効果は子どもたちにもあります。
子どもたちの感染が増えており、マスクもなかなかしにくい季節になってきました。さらに、子どもたちが家庭内で大人や高齢者に感染させてしまうといったケースもございます。ぜひ、子どもたちのワクチンも今一度、検討をお願いしたいと考えています。

本市としても、学校を通して子どもたちの家庭に対し、今一度情報提供を行っていきたいと考えています。
夏休みを利用して、ぜひ接種の検討をお願いします。

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ぜひワクチンの積極的な接種、そして積極的な早期の受診と検査をお願いします。
少しでも喉が痛かったり鼻水が出るなど、普段と体調が違うと思ったら、病院に行くか、医療用の抗原検査キットを薬局でお買い求めになって、セルフチェックをしていただきたいと思います。

セルフチェックの場合は、30分以内で終わります。お忙しい方でもすぐにセルフチェックが可能ですので、ぜひ気になる症状がある方は、検査をしてください。

そして、基本的な感染防止対策の徹底をお願いします。
換気が非常に重要ですので、暑いときはしっかり空調を効かせた上で、2方向での換気、そして屋内で密着する場合、空調もしっかり効いている場合はやはりマスクの着用が効果的ですので、マスクの着用、それから3密の回避など引き続きお願いしたいと考えております。
 

2 『デジタルチャレンジ宣言』について

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宮崎市のデジタルチャレンジ宣言を発表します。
以前より宮崎市のDXをしっかり力を入れていきたいというお話をしておりますが、国としても、デジタル田園都市国家構想というものがあり、それに即したものとして、本市のデジタル化・DX化をさらに強力に加速化していきたいと考えています。

 

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市民の皆さん一人ひとりが豊かに暮らせるまちづくりを、デジタルの力で牽引しますという宣言の内容です。

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このデジタルの力で、まず市民の皆さんに便利で喜んでもらえるサービス。イメージしやすいところでは、様々な行政手続きを可能な限りオンライン化していこうという取り組みがあります。マイナンバーカードを利用して、市コンビニなどで交付が可能になっています。

また、市民の皆さんの意見やアンケートをくみ取る形でも、本市の場合はオンラインのツールを利用して、従来に比べて簡易的にできるようになってきています。

また、この地域においても、デジタルの力で新しい仕事や新しいサービスが生まれることを期待しておりますし、また市役所の中でも市役所の業務の生産性を高めたいと考えています。
まずは、ペーパーレスの取り組みから始め、オンライン会議であったり、ビジネスチャットなど、そうしたツールを自治体でもしっかり活用しながら、対面での会議の場面を減らすことで、浮いた時間をより市民の皆さんに直接役立てることができるよう目指していきたいと考えています。

デジタルチャレンジ宣言をして、具体的にどう変わるのかというところは、まず本市としてのコミットメントを示したところであり、私自身この発表を機会に、さらに、デジタル化を様々な部局に対して、力強く推進するようお願いをしていきたいと考えております。

3 住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金を支給します

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住民税の非課税世帯に対し、臨時特別給付金を支給します。

新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で、さらに食費等の物価高騰に直面する世帯の皆さんのうち、令和4年度分の住民税が新たに非課税となった世帯に対して、特別給付金を支給するものです。


住民税非課税世帯について、新たに令和4年度から要件を満たすことになった世帯に対しては、プッシュ型でこちらから書類を発送いたしますが、家計急変世帯に関しては、申請をしていただかなければいけないということです。

しっかり市として説明・広報に努めて、できるだけもれなく対象となる世帯の皆さんが給付金を受けられるように、努めてまいりりたいと考えています。

申請提出期限は9月30日までとなっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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