宮崎市の合流式下水道区域
宮崎処理区の内、中心市街地の一部512haに合流式下水道が現存しています。
[主な地区]

柳丸処理分区
(神宮東1、神宮東2、神宮東3、神宮1、丸山1、丸山2、船塚1、江平東1、江平東2、江平西1など)
後田処理分区
(江平東町、江平中町、江平町、錦町、錦本町、青葉町、大和町、浄土江町、堀川町、宮田町、別府町、老松1、旭1、旭2、瀬頭1、瀬頭2、松山1丸島町、高千穂通1、高千穂通2、清水1、橘通東1、橘通東2、橘通東3、橘通東4、橘通東5、橘通西1、橘通西2、橘通西4、橘通西5、広島1、広島2など)
小松1処理分区
(清水2、北高松町、高松町、橘通西3、中央通、千草町、元宮町、末広1、上野町、松橋1、松橋2など)
合流式下水道の問題点・課題

合流式下水道は、雨水も同じ配管で下水処理場へ送水するため、降雨時において、管渠や処理場の処理能力を超えた時は、雨水混じりの下水が未処理のまま河川等へ放出されることがあります。
この未処理放流下水は、多量の雨水により薄まりますが、降雨初期に下水管内に溜まっている汚濁濃度の高い下水が流出されることがあり、公共用水域の環境に影響を与える懸念があります。
合流式下水道緊急改善計画
この問題の対策を行う為、平成17年度に「宮崎市合流式下水道緊急改善計画」を策定しました。
分流式下水道への変更が望ましいですが、その為には、道路にもう一本の下水道管を埋設し、全ての宅地内配管の変更を行うなど、多額の費用を要します。このため、現在の施設を有効利用しながら、合流式下水道の課題をを改善し、分流式下水道の放流負荷量と同程度の効果を目指す改善対策を実施することにしました。
改善目標は以下のとおりです。
1 汚濁負荷量の削減
年間放流汚濁負荷量を分流式下水道並みにすること。
2 公衆衛生上の安全確保
未処理放流水の放流回数を半減すること。
3 きょう雑物(ゴミ等)の削減
きょう雑物(ゴミ等)の流出を極力防止すること。
改善目標を達成するため、雨水滞水池2箇所の新設ときょう雑物の流出を抑制するスクリーン設置を行うこととしました。