飲料水の備蓄
自然災害等により断水が発生した場合において、水道施設の被害状況によっては復旧までにかなりの期間を要することがあります。また、応急給水活動も道路状況等により左右される可能性があります。このような場合に備えて、ご家庭でも飲料水を備蓄しておきましょう。
備蓄の目安量
大人が一日に必要とする水分は3リットル程度と言われています。災害時に備えて3日分を目安に備蓄してください。
3リットル × 3日分 × 家族の人数分
水道水の備蓄
きれいなペットボトルの口まで、空気が入らないようにたっぷりと水を入れ、しっかりとふたをし、日陰の涼しいところに置くと、3日間保存することができます。保存した水道水を飲むときは、コップに移してから飲むようにしてください。
その他の備蓄
お風呂の残り湯の貯めおき
断水時には飲料水だけでなく、洗濯やトイレなどの生活用水として使用する水の確保も重要となります。お風呂の残り湯はすぐに捨てず、事故が起きないよう蓋を閉めた状態で貯めておきましょう。
ポリタンク等の備蓄
断水等が発生した場合、応急給水活動として給水タンク車や応急給水タンクなどから飲料水を供給しますが、局で備蓄している給水袋には限りがあります。持ち運び可能でふたができる容器(ポリタンク等)を準備しておきましょう。
集合住宅にお住まいの方
アパート、マンション、店舗ビル等における注意点
マンションや店舗ビル等は、停電になると敷地内のポンプが停止し、断水する事があります。
過去の台風襲来時には、宮崎市内において停電が発生し、「水が出ない」というお問い合わせが多数有りました。その殆どがマンション等の集合住宅や店舗ビル等で、停電により受水槽のポンプが動かず、高置水槽に水が送れないというものでした。
受水槽にいったん水を貯めて給水する受水槽方式の場合、停電により水を送るポンプが停止すると給水が止まってしまいます。(図1と図2の給水方式。図2のように高架水槽に水が残っている場合、溜まっている水は使えますが、使い切ってタンクが空になると断水します)
また、受水槽が無い直結増圧方式でも同様にポンプが停止しますので、ポンプ以降の給水が出来なくなり、断水になります。(図3の給水方式)
災害が発生しそうな場合、断水に備え飲料用水の確保と併せて、トイレに流すための水を浴槽等に溜めておくことも有効です。