悪臭や詰まり等の発生を防ぐためにも、皆様のご協力をお願いします。
宮崎市では公共下水道内に紙おむつやモルタル、構造物の破片など流してはいけない物が
堆積し、汚水の流れが阻害される事例が発生しています。
下水道管が詰まってしまうと、「悪臭の発生」や「汚水が路上に溢れる」などの問題に
繋がるため、下水道を正しく利用するようご協力をお願いします。
1.腐食油・野菜くず等のゴミを流さないで
油や大きな固形物を下水道に流すと、管内で油が凝固し、汚水の流れが悪化します。
悪臭の発生や汚水が路上に溢れる原因となりますので、注意して下さい。
また、トイレで流した紙おむつ、ティッシュペーパーなどが詰まりの原因となるケースも多く見られています。
トイレでは水に溶けるトイレットペーパー以外のものを流さないでください。
2.酸やガソリン、シンナーなどを流さないで
酸は下水道管を腐食させることで、道路陥没などの大きな事故につながる可能性があります。
また、揮発性の高い危険物も爆発事故等を起こす原因となりますので、下水道への排出は絶対に行わないでください。
3.下水道への不法投棄はやめてください
マンホールやそれに繋がっている汚水桝、側溝等に土砂やモルタルなどを捨てると、
汚水の流れが阻害されるほか、ポンプ場が故障する原因にもなります。
特にモルタルによる被害は多く発生しています。家屋の新築、改築等の工事を行う場合には十分注意をし、
誤って流出する事故が発生した場合には、直ちに下流に流れないような(土のうを置くなど)応急措置を行い、
速やかに下水道整備課まで連絡をお願いします。
4.飲食店などの皆様へのお願い
ラーメン、からあげ、焼肉などなど、いつも美味しい料理をありがとうございます。
おかげ様でまちに笑顔や活気が生まれております。
しかしながら、その一方で、厨房から排出された油が下水道管のつまりや悪臭の原因となっている
こともあり、本市でも例年、清掃業務に多額の費用を負担している状況です。
多忙な業務を行う中、油の処理についてまで気を配るのは大変な負担ですが、厨房からの
排水に支障をきたす可能性もあるため、「古い油は新聞紙で吸い取り、燃えるごみとして捨てる」、
「食器についた油汚れはふき取ってから洗う」等のご協力をお願いいたします。
また、グリストラップについても定期的な清掃をよろしくお願いいたします。
5.雨水を下水道に流さないで(分流地区)
宮崎市では中心市街地を除く大部分は「汚水は下水処理場へ」「雨水は水路や河川・海へ」と排出する
分流式の下水道を採用しています。
本来、それぞれ異なる管路を通って処理されるもののため、雨水を下水道管へ放流すると、下水道管に
許容値以上の水が流れることとなり、下流にあるマンホールから汚水が溢れだすほか、個人宅のトイレに
汚水が逆流するトラブルも発生しています。
※敷地内に溜った雨水を逃がすために、宅内側の汚水桝の蓋をあけないでください。
※現在、誤って雨水を流されている方は雨水を側溝などに流れるように改善をお願いします。
6.トイレが逆流してきたら
トイレの逆流は合流地区(下水と雨水が同じ下水道管に排出されている地区)において、
大雨が降ったことで発生しているケースが多くみられます。
大量の雨が降り、下水道の管内が満水になってしまうと、逃げ場を無くした汚水は
各家庭のトイレやお風呂場の排水溝などから溢れることとなります。
大雨が原因で逆流が起きている場合の対処については以下を参考にしてください。
①水のうを設置する
水のうとはポリ袋などに水をいれたもので、これを下記の絵のとおりトイレに設置することで
水の重さにより汚水の逆流を防ぐことができます。
②ボコボコと音がしているだけなら経過観察とする
トイレの流れが悪くなり、ボコボコと音がするものの、逆流している様子が
見られない場合は経過を観察して大丈夫です。
ボコボコと音がするのは行き場を無くした空気がトイレの排水口に押し出されているものであり、
雨が落ち着き、下水道管内の満水状態が解消されると、自然に直る場合がほとんどです。