ケアプラン点検について

　ケアプラン点検は、ケアプランがケアマネジメントのプロセスを踏まえ「自立支援」に資する適切なケアプランとなっているかを、介護支援専門員とともに検証確認しながら、介護支援専門員の「気づき」を促すとともに、「自立支援に資するケアマネジメント」とは何かを追求し、その普遍化を図り健全なる給付の実施を支援するために行うものです。
　本市では、ケアプラン点検として「ケアプラン作成キャリアアップ講座」を実施しており、新たに令和6年度から「高齢者向け住まい等入居者のケアプラン点検」を実施いたします。

1.ケアプラン作成キャリアアップ講座

目的

　利用者に対し、自立支援・重度化防止・利用者本位に資する過不足ない適切な介護サービスが提供されるよう、介護支援専門員が「ケアマネジメント」の過程（アセスメントの重要性の認識、ケアプランの作成、計画の実践、モニタリングの実施等）に沿った各段階で必要な視点や手法を習得することで、ケアマネジメントの質の向上及び介護給付の適正化を図る。

対象者

　宮崎市内に所在する指定居宅介護支援事業所等に勤務する介護支援専門員

ケアプラン点検の流れ

（1）書類の提出依頼
　対象の介護支援専門員へ、書類提出の依頼を行います。

（2）提出書類の点検
　　国のマニュアル等に沿って、提出いただいた書類の点検を行います。

（3）ヒアリングと点検結果の説明
　　介護支援専門員に対し、対面またはオンラインにより、ヒアリング、点検結果の説明及び助言等を行います。

（4）事後アンケートの送付

（5）研修会の実施
点検結果を踏まえ、居宅介護支援事業所向けの研修会を行います。

点検に用いる書類

（1）アセスメントシート（課題分析標準項目23項目を網羅しているもの）
（2）第1表　居宅サービス計画書（1）
（3）第2表　居宅サービス計画書（2）
（4）第3表　週間サービス計画表
（5）第4表　サービス担当者会議の要点（照会文書を含む）
（6）第5表　居宅介護支援経過
（7）第6表　サービス利用票
（8）第7表　サービス利用票別表
（9）モニタリングシート（5表に含まれている場合は必要なし）
（10）課題整理総括表
（11）自己評価表 (XLS 66KB)

2.高齢者向け住まい等入居者のケアプラン点検

目的

　国の通知(※)に基づき、高齢者向け住まい等（住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅）入居者のケアプランを点検することにより、利用者の自立支援・重度化防止に資するケアプランの質の向上を図るとともに、高齢者向け住まい等入居者のサービス利用の実態を把握し、必要に応じ、作成する居宅介護支援事業所に対し助言・指導を行うことで、適切なサービスの提供と介護給付の適正化を図る。
(※)令和3年9月 22 日厚労省老健局介護保険最新情報 vol.1009「居宅介護支援事業所単位で抽出するケアプラン検証等について(周知)」

対象者

　指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準第13条18号の3に規定する厚生労働大臣が定める基準(※)(令和3年9月14日厚生労働省告示第336号)に該当する宮崎市内の指定居宅介護支援事業所
(※)居宅介護支援事業所ごとにみて、1サービス費の総額が区分支給限度基準額の利用割合が7割以上、かつ、2利用サービスの6割以上が訪問介護サービス。ただし、状況に応じて抽出する割合は変更する。

ケアプラン点検の流れ

（1）書類の提出依頼
　点検対象の居宅介護支援事業所（介護支援専門員）へ、書類提出の依頼を行います。

（2）提出書類の点検
　　国のマニュアル等に沿って、提出いただいた書類の点検を行います。

（3）ヒアリングと点検結果の説明
　　介護支援専門員に対し、対面またはオンラインにより、ヒアリング、点検結果の説明及び助言等を行います。
　　 ※不適切なケアプラン（入居者のニーズを超えた過剰なサービスを位置づけているプラン）が疑われる場合には、事業所に確認を行います。

点検に用いる書類

（1）アセスメントシート（課題分析標準項目23項目を網羅しているもの）
（2）第1表　居宅サービス計画書（1）
（3）第2表　居宅サービス計画書（2）
（4）第3表　週間サービス計画表
（5）第4表　サービス担当者会議の要点
（6）第6表　サービス利用票
（7）第7表　サービス利用票別表
（8）モニタリングシート（5表に含まれている場合は必要なし）
（9）課題整理総括表
（10）訪問介護が必要な理由書、その他根拠資料

※高齢者向け住まい等における適正なサービスの提供に関する国からの通知について、こちらのページをご確認ください。
【居宅介護支援】有料老人ホームにおける適正なサービス提供確保に向けて