消防団とは?
明治以前に「火消し」と呼ばれていた若者たちがいました。現在のように消火栓もない時代、彼らは建物を破壊し、延焼を防いでいたそうです。
その後、昭和23年に消防組織法が施行され、現在の消防団が形づくられました。
消防団は郷土愛護の精神を基調とした社会に奉仕する日本の伝統的なボランティア団体です。
自分の職業を持ちながら、平常時には、各家庭の火元防火指導や夜間巡回広報などの火災予防の啓発や訓練に取り組み、火災や地震、風水害などの災害から市民を守るため活動しています。また、地域イベントへの参加や野焼きの警戒など、地域コミュニケーション活動の中心的な役割も担っています。
時代の変化とともに消防団の役割は大きくなり、地域の安全・安心を守る防災の要として欠かすことのできない存在です。
「火消し」から「防災の要」に活動の内容は変化しても、結束し、勇猛果敢に公共のために尽くす消防精神は、現代の消防団員にも脈々と受け継がれています。
消防団員の身分
団員の身分・資格
消防団員は特別職の地方公務員で、消防団長から任命されます。原則として、居住地を管轄している分団及び部に所属し、地域の安全を守るために活動します。
団員の待遇
団員は、災害や訓練に招集されて消防活動に従事します。活動に参加した際の出動手当等は条例で定められています。
団員報酬及び出動手当 | 宮崎市消防団員の定員、任用、給与、分限、懲戒及び服務等に関する条例に定めるところにより階級に応じて一定の報酬が支給されるとともに、災害や訓練などに出動した場合に手当が支給されます。 |
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退職報償金 | 宮崎市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の定めるところにより、5年以上勤めて退団する際に、階級と勤務年数に応じて支給されます。 |
家族功労金 | 宮崎市消防表彰規則の定めるところにより、10年以上勤めて退職する際に消防団員の親族に対し消防団員の勤務年数に応じて支給されます。 |
公務災害補償 |
宮崎市消防団員等公務災害補償条例の定めるところにより、災害に出動した時や消防業務に従事し病気やけがをした場合、また、亡くなった場合に本人や遺族に対して損害が補償されます。 |
消防団の活動
消防団の活動は、消火だけではありません。消防団は消防組織法に基づき市町村に設置される消防機関の一つです。平常時・災害時を問わず、地域に密着して住民の安心と安全を守るための重要な役割を担っています
防災啓発活動 |
地域住民の防災意識や地域防災力の向上を目的に火災予防・防災講座などの啓発を行っています。 |
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住宅防火訪問 |
各家庭を訪問し、火の元を確認したり、防火啓発を行ったりしています。同時に支援が必要な人の把握もしています。 |
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救命講習会 |
住民がいざという時に対応できるよう、AEDの使い方など、応急手当の普及・啓発を実施します。 |
消火活動 |
いち早く火災現場に駆けつけ、消火活動を行います。鎮火後も再び発火しないように見張りを続けます。 |
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水防活動 |
台風や集中豪雨によって河川の氾濫や堤防の越水が起きないよう、土のう積みなどの防災活動を行います。 |
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救助活動 |
地震や水害など大規模災害発生時に、救助・救出・警戒・避難誘導などを行います。不明者の捜索活動も行っています。 |
消防団の行事
消防出初式
宮崎市消防の「団結と士気の高揚」と「市民の防火思想の普及」を目的に、毎年1月6日以降の最初の日曜日に実施しています。
市長による巡閲点検や、防災活動にご協力いただいた市民への感謝状の贈呈が行われます。
消防職員・団員、消防車両の大隊行進や、数十台の消防車両による一斉放水は圧巻です。
新春の恒例行事となっており、多くの市民の皆さんが参観されます。
消防操法大会
消防操法とは、火災の消火を想定した消防ポンプの操作手順や器具の取り扱いを習得するための訓練です。
大会は毎年7月に開催され、操法要領による行動審査と放水タイムによって競われ、隔年で開催される宮崎県大会、全国大会を目指して消防団員の熱い戦いが繰り広げられます。
夜間特別警戒
火災の発生しやすい年末年始にかけて、消防車で管轄区域を巡回しながら「火の用心」をよびかけます。
消防団の詳しい情報は、消防年報《消防団編》をご覧ください。