日頃から地震に備える
宮崎市は、我が国の中でも地震活動の活発な地域にあり、国の地震予知連絡会により、「伊予灘及び日向灘周辺」が特定観測地域に指定されております。
また、東南海・南海地震について、今世紀前半にも起こる可能性が高いと予測されており、津波災害について本市への影響が懸念されているところです。
市民の皆様は、いつ起こるか分からない地震に備え、被害を最小限に抑えるためにも、地震について日頃から関心を持ち、正しい心構えを身につけていただくことが大切です。
地震発生のしくみ
海溝型の地震
日本列島が乗っている大陸側のプレートに、海洋側のプレートが毎年数cmもぐり込んでいます。そのときに大陸側のプレートが引きずり込まれ、プレート同士の境目にひずみが蓄積されます。それが限界に達したときに、陸側のプレートが跳ね上がり地震が発生します。
活断層による地震
プレートに蓄積されたひずみのエネルギーが、プレートの内部で破壊を引き起こし、断層ができ地震が発生します。阪神・淡路大震災などの直下型の内陸地震のほとんどがこのタイプです。日本には、過去200万年のうちに何度か活動し、今後も活動すると考えられる断層が1,500か所以上確認されています。
地震の揺れと被害想定(気象庁:震度とゆれの状況より)
地震発生その時に
大きな地震が発生したら、冷静に対応するのは難しいものです。しかし、一瞬の判断が生死を分けることもあります。地震が起きてもパニックにならないよう地震発生から避難までの行動パターンを覚えておきましょう。
緊急地震速報
気象庁では、平成19年10月1日から緊急地震速報の提供が開始されております。
緊急地震速報とは、地震の発生直後に、震源に近い地震計でとらえた観測データを解析して震源や地震の規模(マグニチュード)を直ちに推定し、これに基づいて各地での主要動の到達時刻や震度を予測し、可能な限り素早く知らせる地震動の予報及び警報のことです。(気象庁資料より)
緊急地震速報が発表されてから、大きな揺れが到達するまで数秒から数十秒とわずかな時間しかありません。もし、テレビやラジオで緊急地震速報を見聞きしたら、あわてずに直ちに身の安全を確保し揺れに備えてください。
地震発生時の行動パターン
地震発生
どんな大地震でも揺れは1分間、落ち着いて、自分の身を守る
頭を保護し、丈夫なテーブルや机の下にもぐる。
火の始末はすばやく
危険を伴うので、最初の揺れがおさまるまで無理をしない。
ドアや窓を開けて、逃げ道を確保する
1から2分
- 火元を確認、出火していたら初期消火
- 家族の安全を確認
落下物や倒れた家具の下敷きになっていないかを確認。 - 厚手のスリッパや靴を履く。
ガラスの破片や散乱物から足を守る。
※津波やがけ崩れの危険がある地域ではすぐに避難を!
3分
- 隣近所の安全を確保
- 余震に注意
ブロック塀や石垣・がけや川べりなどに近付かない。
5分
- ラジオなどで情報を確認
- 電話はなるべく使わない
- 家屋倒壊などの恐れがあれば避難する
5分から10分
- 子どもを迎えに
- 避難の前にさらに出火防止を
ガス栓をしめ、ブレーカーを落とす。
10分から数時間
- 消火・救出活動
隣近所で協力して消火や救出を。
あわせて消防署等へ通報する。
数時間から3日くらい
- 生活必需品は備蓄でまかなう
- 災害情報、被害情報の収集
- 引き続き余震に警戒する。
壊れた家には入らない。
避難所生活では
- 自主防災組織を中心に行動する
- 集団生活のルールを守る
- 助け合いの心で