「最近、かたい物が噛みにくくなった」「お茶や汁物でむせることがある」こんなことがありませんか?それはオーラルフレイルかもしれません。
お口のささいな衰えが積み重なった状態である「オーラルフレイル」は、全身のフレイル(心身の虚弱)や要介護につながる悪循環の入り口とも言われています。
厚生労働省が実施した令和4年 歯科疾患実態調査結果では、高齢になると歯の本数が減る人が多いものの、55歳以上で自分の歯が20本以上ある人は増加傾向にあります(図17)。
また、80歳で20本以上の歯を持つ人は約半数で「噛めないものがある」と回答した者の割合は 65 歳以上の年齢階級で 10%を超え、その後の年齢階級でも高値を示しています。(図24)
<出典> 令和4年歯科疾患実態調査結果の概要 (PDF 1.83MB)
全身の健康を維持するために、自身の歯を守ることが大切です。
市では、オーラルフレイルの疑いがある人を対象に、無料で検査やお口のお手入れ指導を受けられる「オーラルケア・フレイル予防事業」を令和5年度から行っています。いつまでも食を楽しめる口腔環境の維持、健康の保持増進につなげるために、歯科医院を受診し、お口の健康状態をチェックしてみませんか。
オーラルケア・フレイル予防事業概要
対象
(1)実施歯科医療機関を受診した65 歳以上の市民
(2)いきいき歯つらつ健診を受診した76 歳、81 歳の市民
(1)、(2)のうち口腔機能低下の疑いまたは口腔機能低下が認められ、事業を希望する人
事業実施期間 令和7年3月31 日(月)まで ※最終受付は令和7年1月31日(金)
場所 実施歯科医療機関
料金 無料
申込 かかりつけ歯科医院にお問い合わせください。
オーラルケア・フレイル予防事業チラシ (PDF 1.57MB)
オーラルフレイル対策 3つのポイント
1.歯科健診を受けましょう
歯科健診を受けて、早期発見・早期治療をして全身の健康を守りましょう。
宮崎市歯科健診
宮崎県後期高齢者医療広域連合 歯科健診(いきいき歯つらつ健診)
2.口腔体操を続けましょう
「食べる」「話す」など口の機能を維持・改善するための訓練となる「機能的口腔ケア」の内容を中心とした体操です。毎日継続して実施することが大切です。
宮崎市健幸運動教室(口腔ケアの動画が見れます)
3.よく噛んで食べましょう
毎日の食事の中で、噛み応えのある食品を選ぶことは、噛む力の維持に重要です。特に根菜類や葉物野菜は、よく噛むことを促し顎や舌の筋肉を鍛え、唾液の分泌を促進し、口の機能の維持・向上に繋がります。また、身体に必要なビタミン類などの栄養素が豊富に含まれているため、栄養状態を改善し、オーラルフレイルの予防に役立ちます。
【レシピ】鶏と大豆のごはん,千切り大根のトマトジュース煮 (PDF 1.23MB)
1日350gの野菜を食べる「MVP350」