1.性感染症とは・・・
性感染症は、性行為で感染する病気のことです。
性行為によって人から人へ感染しますが、感染しても症状が軽いこともあるため、気付かないうちに大切なパートナーに感染させてしまう可能性があります。
性感染症の多くは治療によって完治することができますが、治療をせず放っておくと不妊症などの原因になることがあります。
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染症も性感染症のひとつです。
その他に、性器クラミジア感染症・淋菌感染症・性器ヘルペスウイルス感染症・尖形コンジローマ・梅毒などがありますが、これらの性感染症に感染していると、HIVに感染しやすくなるといわれています。
性感染症は機会があれば誰にでも感染します。
性感染症はあなたと無関係ではありません。身近な病気なのです。
2.予防方法
性感染症は、性行為により血液、精液、膣分泌液などの体液と粘膜が接触することで感染するため、コンドームを使用することで感染予防につながります。
「信頼しているから大丈夫」ではなく、いつでも、どこでも、正しくコンドームを使用して感染の機会が少ない行動を取ることが大切です。
3.治療
性感染症の症状が出ても、受診を先延ばしにしたり、パートナーに隠したりする傾向があります。
しかし、病気が完治しない間にセックスをすれば、相手に感染させてしまいます。
感染の可能性があるときは、パートナーと一緒に専門医(産婦人科、泌尿器科など)に相談しましょう。
また、宮崎市保健所では性感染症に関する相談・検査を行っています。
4.主な性感染症
病名 | 潜伏期間 | 主な症状・経過 |
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性器クラミジア感染症 | 1~3週間 |
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淋菌感染症 | 2~9日間 |
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性器ヘルペス感染症 | 3~7日間 | 感染部位に米粒状の水泡ができ、それが破れて潰瘍が作られる。 排尿時の痛み |
尖形コンジローマ | 3週~8ヶ月間 | 肛門や外陰部周辺に白や灰色のいぼができ、放っておくとカリフラワー状のかたまりになることもある |
梅毒 | 3週間 |
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