はじめに
燃やせるごみの約4割が生ごみで、その約8割は水分といわれています。生ごみが減ると、燃やせるごみを出す回数も重さも減りごみ出しが楽になります。
ちょっと手間をかけて家庭で出た生ごみを堆肥化するという『小さな循環』は、経済的で理想的なリサイクル方法です。自分に合った方法で楽しみながらチャレンジしましょう!
〇堆肥化は、花壇の横など土があればどこでも実践できます。
〇台所や軒下で使える屋内型の処理器もあります。
1.買いすぎない・作りすぎない・食べ残さない・使いきる
まだ食べられるのに捨てられてしまう『食品ロス』が問題となっています。日本国内で、年間約612万トン発生しているといわれています。国民1人1日あたりの食品ロス量は、おおよそお茶碗1杯分のご飯の量に相当するといわれています。
食品ロス削減について詳しくはこちらをご覧ください。
2.生ごみは濡らさないようにしよう
〇使わない部分は、洗う前に切り落としましょう
〇生ごみに水がかからないようにしましょう
調理台にボウルを置いて、生ごみを入れましょう。
〇乾燥させましょう
野菜くずや果物の皮はざるや新聞紙に広げて天日干しするとかさが減ります(食べ残しは乾燥させないこと)。
3.生ごみを堆肥化しよう
堆肥化には、いろいろな方法があります。ご自分に合った方法で無理をしないことが長く続けられる秘訣です。
生ごみ堆肥化とはどのような仕組みですか?
土の中には、1億~10億の微生物がいます。生ごみを土と混ぜると、微生物が生ごみを分解して堆肥にしてくれます。
堆肥化できる生ごみはどのような生ごみですか?
台所から出るほとんどの生ごみは堆肥化できます。新鮮なものを投入しましょう。野菜くずや果物の皮、いりこなども良い堆肥になります。お茶殻などは、水気を絞って入れましょう。食用油も少量ずつ入れることができます。トウモロコシの芯など硬い物は、小さくした方が堆肥化しやすいです。卵の殻は、細かく砕いて入れましょう。タンパク質を多く含む肉や魚は、臭いの原因になる事がありますが、堆肥化には問題ありません。
堆肥化しにくい生ごみはありますか?
魚や鶏の骨は、堆肥化しても形が残ります。大きな骨や魚の頭などは、土と混ぜる際に石やハンマーなどを使って細かく砕いて土と混ぜましょう。
入れない方が良いものはありますか?
腐ったものは虫の発生原因になります。また、臭いが強く出る場合があるので、注意が必要です。食べ残しを入れる場合は、少量にしましょう。
虫が発生しました
熱湯をかけたり、木酢液を散布して退治しましょう。土壌汚染防止のため、殺虫剤は使用しないでください。それでも改善されない場合は、土をかぶせて別の場所で始めましょう。
微生物の働きやすい環境を作りましょう
空気を必要とする好気性発酵と、空気を必要としない嫌気性発酵があります。
好気性発酵・・・地上タイプの生ごみ処理器等
水分が多かったり、通気性が悪かったりすると悪臭やウジ虫の発生原因になります。乾いた土や米ぬかなどを加え水分調整をし、よくかき混ぜて空気を入れます。しかし、水分が少ないと分解しにくくなります。水分は50~60%湿り気を感じる程度です。
嫌気性発酵・・・屋内タイプの生ごみ処理(密閉容器)
空気が入らないように蓋をしっかり閉めましょう。
嫌気性発酵 | 1.屋内型.pdf (PDF 376KB) |
屋内で使用できます。生ごみに発酵資材(ぼかし)を混ぜることで、液肥・堆肥ができます。 ※市で生ごみ処理器の無料支給を行っています。支給には要件があります。詳しくはこちらをご覧ください。 |
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好気性発酵 |
少し土に埋めて使います。土と生ごみを混ぜ、土中の微生物の働きによって生ごみを分解します。 ※市で生ごみ処理器の無料支給を行っています。支給には要件があります。詳しくはこちらをご覧ください。 |
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3.ダンボール.pdf (PDF 3.19MB) |
ダンボール箱に、ピートモスともみ殻くん炭を入れたものに生ごみを混ぜ、微生物の働きによって生ごみを分解します。 |
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4.プランター.pdf (PDF 881KB) |
プランターに、直接生ごみを混ぜ、土中の微生物の働きによって生ごみを分解します。 |
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ブロックで作ります。生ごみだけではなく剪定枝も入れることができます。土の中の微生物の働きによって分解し堆肥や腐葉土ができます。 |
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6.その他の方法.pdf (PDF 219KB) | 花壇などでもできます。 | ![]() |
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電動式 | 7.電動生ごみ処理機 (PDF 219KB) |
【乾燥型】熱で乾燥させて1/5に減量します。堆肥としても使用できます。 【バイオ型】微生物の働きによって分解します。 ※市で家庭用電動生ごみ処理機購入費の補助を行っています。補助には要件があります。詳しくはこちらをごらんください。
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さあ、今日からはじめてみましょう。