トップアスリート×スポーツランドみやざき Vol.1
ー 日本フェンシング界初のプロアスリート ー
宮崎市を合宿などで訪れたトップアスリートに宮崎市スポーツランド推進課職員がインタビューを行う新企画「トップアスリート×スポーツランドみやざき」。第1回目は、2021年7月上旬に宮崎市で合宿中の東京五輪フェンシング女子サーブル日本代表の江村美咲選手にお話を伺いました。
プロフィール
江村 美咲
Emura Misaki
生年月日:1998年11月20日(22歳)
出身地:大分県
所属:株式会社立飛ホールディングス(中央大卒)
競技:フェンシング女子サーブル
主な戦績
2018年・2019年全日本選手権大会連覇
2018年W杯ボルチモア大会個人銀メダル
2020年W杯アテネ大会個人銅メダル
■「負けず嫌いで、納得するまでひたすらやる」
写真提供:日本フェンシング協会
ーフェンシングを始めたきっかけは何ですか?
江村:8歳でフェンシングを始めました。フェンシング界では結構多いのですが、両親がフェンシングの選手(江村選手の両親は元日本代表選手)だったことがきっかけです。最初は、『フルーレ』という種目だったんですけど、『サーブル』の大会の景品がほしくて、その大会に出場したら優勝して楽しくなり、今まで『サーブル』を続けています。
※フェンシングには『フルーレ』『エペ』『サーブル』の3種目があります。詳しくは日本フェンシング協会の「フェンシングの基礎知識」をご参照ください。
ーそれから競技を続けられ、国内トップ選手となられましたが、競技をする上で、これまで心がけてきたことや意識してきたことは何ですか?
江村:元々負けず嫌いなところがあって、今回の宮崎合宿にも一緒に来ている同じ歳のライバルが2人いたという環境に恵まれたこともあるんですが、これまで意識してきたことは自分が納得できるまでひたすらやるということです。
ー江村選手のような負けず嫌いが周りにも多いですか?
江村:多いですね(笑)
ー大学を卒業した今春から、日本フェンシング界初のプロ選手として活動が始まりましたが、大きな心境の変化はありますか?
江村:大学時代と環境面は大きく変わりませんが、気持ちの面で、これが仕事だという良いプレッシャーを感じ、モチベーションにつながっています。
■「東京五輪は後悔のない試合をしたい」
ー宮崎を訪れるのは何回目ですか?
江村:合宿で3回来ました。
ー宮崎合宿の環境はどうですか?
江村:練習場(ひなた武道館)もホテル(シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート)もストレスなく快適です。チームのみんなランニングが好きなので、この自然豊かなホテルの周りをよく走って、海(一ツ葉海岸)まで行ったりしています。食事も美味しいですし、毎回、たくさんの差し入れもいただいて、今回のマンゴーは特に美味しかったです!練習はきついですが、そういう楽しみがあると、かなり頑張れます(笑)。宮崎に来るのはいつも楽しみです!
ー特に好きな宮崎の郷土料理は何ですか?
江村:チキン南蛮です!食べ過ぎるといけないので、毎日、誘惑と戦っています(笑)
ー東京五輪まで2週間余りとなりましたが、ズバリ目標を教えてください。
江村:結果としては金メダルです。初めての五輪ですが、これまで家族や多くの方々に支えてもらったので、今の自分ができる最高の試合をやり切りたいです。とにかく後悔したくない気持ちが大きいです。
ー負けず嫌いですもんね(笑)
■「宮崎の子どもたちにメダルを見せたい」
ー最後に、宮崎の皆様にメッセージをお願いします。
江村:まずは、以前の宮崎合宿時に、フェンシングをやっている宮崎の小学生から高校生までの子たちと交流する機会があり、一緒に練習したんですけど、みんな凄く積極的だった印象が強くて、本当に楽しそうにフェンシングをしていました。また、みんなに会いたいなと思っているんですけど、その子たちにメダルを見せたいと思っていますし、頑張ってねって伝えたいです。
そして、宮崎の皆様には、3度も合宿でお世話になっていますが、このジャージの格好で歩いていると『何をやっている方ですか?』といろんな方々に聞かれます。『フェンシングやっています』と答えると『がんばってねっ!』と優しく声をかけてくれて本当に嬉しかったので、東京五輪ではフェンシングチーム全員で力を出し切り、良い結果が報告できるように頑張りたいです。
ーぜひ良い結果の報告をお待ちしています。これからも宮崎市は、江村選手を応援してます!頑張ってください!
江村:またお邪魔させてください!
(2021年7月7日 シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートにてオンラインインタビュー)