トップアスリート×スポーツランドみやざき Vol.6

-東京オリパラ宮崎事前合宿 海外選手特集(陸上男子やり投げ)-

ボリューム6ヨハネスフェター陸上男子やり投げドイツ

宮崎市を合宿などで訪れたトップアスリートに宮崎市スポーツランド推進課職員がインタビューを行う「トップアスリート×スポーツランドみやざき」第6回目。
今回は、東京2020オリンピック前の2021年7月17日~8月4日に本市で合宿を行っていた陸上男子ドイツ代表(やり投げ)で世界歴代2位の記録を持つヨハネス・フェター選手へのインタビューを掲載します。(2021年7月28日  ANAホリデイ・インリゾート宮崎にて)

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プロフィール

ヨハネス・フェター
Johannes Vetter

生年月日:1993年3月26日(28歳) 

国籍:ドイツ

東京五輪出場競技:陸上男子やり投げ(第9位)

自己ベスト記録:97.76m(世界歴代2位)

 

■「陸上競技の中でやり投げ以上に楽しいものはない」

競技中、今まさに投げようとしている写真

―陸上のやり投げを始めたきっかけは何ですか?

「陸上を始めたのは6歳の時でした。13歳や14歳の頃まで、陸上の競技種目は割と何でも上手にできていました。そして、投てき系の種目と出会うのですが、他の種目より投てき系の種目が自分に適していることが次第に分かり、最終的にやり投げに移行しました」

 

―ご自身が考えるやり投げの魅力を教えてください。
「やり投げには、美しさ・力強さ・速さがあります。それが私の考えるやり投げの魅力です。私にとっては、陸上競技の中でやり投げ以上に楽しいものはありません。やり投げは、陸上のサーフィンのようなものだと思っています」

 

―フェター選手は、昨年、世界歴代2位の記録(97m76)を残されております。次に狙うのは世界新記録になるかと思いますが。
「97m76という記録は、昨年の私にとって最高の記録でした。しかし、世界記録は私の記録より72cm長い98m48です。この72cmの差を縮めるために、恐らくまだ時間が掛かると思うので、長期的な目標だと捉えています。
そして、今回のオリンピックでは世界記録よりも金メダルを狙っています。金メダルを取ることができれば、オリンピックでの記録が何mであろうと構わないです。ただし、できれば決勝6投目のファイナルでは世界記録を狙って投げようと考えています」
※やり投げ種目では、予選で3回、本選で3回の試技を行い、合計6回の試技の中での最高記録によって順位決定
 

 

■「宮崎はとても暑いけどリフレッシュには最高」

インタビュー中の写真

 

練習中の写真

〔トレーニング場〕ひなた宮崎県総合運動公園

 

―今回のオリンピックは新型コロナの影響により1年延期され、モチベーションを保つのが難しかったかと思います。フェター選手はどのように調整を続けてこられましたか?
「延期中、大会に出場し続けることができたことは大きかったです。確かに、昨年オリンピックが延期になった時はとても残念でした。しかし、私は速やかに別の大会を目標として設定しました。新しい小さな目標を立て、それを目指しクリアする。そしてまた、新しい目標を立てるというサイクルを続けていくことで、オリンピックへのモチベーションを保つことができました。
そして、このように宮崎でのオリンピック事前合宿に参加することができて、とても嬉しく思います」

 

練習をスタンドから応援する地元のこどもたち。welcome to miyazaki

 

花火を見上げる選手たちの写真

(ドイツ陸上チームへの歓迎花火)

 

―宮崎の印象はいかがですか?
「宮崎はとても暑いですね(笑)。しかし、練習場の運動公園やホテルは洗練されていて最高だと思います。ご飯も美味しくて大好きです。心身ともに満足しているのを感じます。
宮崎に居る間は、オリンピックへ向けて気分を上げるというよりは緊張感を緩めてメンタルを落ち着かせたいと考えています。オリンピックへの準備として体も心もリフレッシュさせるのに、宮崎の環境・雰囲気はベストな場所ですね」

 

■「東京オリンピックでは金メダルを狙いたい。そして自分の世界を広げたい」

ヨハネスフェター選手と直筆サイン

 

―東京オリンピックへの意気込みをお聞かせください。
「東京オリンピックでは、もちろん金メダルを狙いたいと思っています。また、アスリートでなく一人の人間として、宮崎に来ることができたことをとても嬉しく思っています。
私にとって日本はずっと憧れの場所で、いつか訪れたいと思っていた場所でした。感染症対策により、私たちが接することができる地元の人は限られていましたが、宿泊先のホテルスタッフや合宿サポートスタッフと触れ合う中で、日本や宮崎の文化、風習を知ることができて良かったです。
これまで世界中の様々な大会に出場する中で、私の中で大きな世界観が育まれてきました。その世界観をもっと広げていくことも私の目標の一つです。今回のオリンピックで、宮崎や東京などの日本の土地を訪れることができ、私の世界観がより大きくなることをとても嬉しく思っています」

 

―ありがとうございました。フェター選手の活躍を宮崎から応援しています!最後に、宮崎の皆様へメッセージをお願いします

※以下の動画でメッセージをご覧ください。

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